劇場公開日 2016年12月23日

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「主題にして最大の疑問」ポッピンQ 2638さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5主題にして最大の疑問

2019年3月26日
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泣ける

萌える

見に行こうと思いつつ、結局DVDです。
私にとってこの映画の最大の魅力がキャラデザなので、無条件に★3は入れます。ストーリー的にも思春期の各々の悩みは、共感できるものが五人のお嬢さんたちのうち誰か一つは観賞者の心にぶち当たりそうだと思うので、大筋はファンタジック青春映画で良かったと思います。

しかし主題にして最大の疑問はダンスです。ダンスじゃないと駄目な理由がストーリー上で分かりにくく、「ダンス流行ってるから流行りに乗っただけでは?」と思ってしまいます。
五人の力を合わせないと駄目という展開なら、五人の協力と努力により、得意不得意を見極めて、素材を持ち寄って何か作るとかで良かったのでは。最後の彼女は作る役とかで。
ダンスは得意不得意があって全員が完璧に同レベルにするのは困難です。得意な人が不得意な人をサポートするのは確かに美しい姿勢ですが、そこにはどうしても得意な人への優位性が生じ、最大の功労者が一人だけ出ることになります。これまではそれが主人公(この作品では赤と紫)と呼ばれる存在でした。
しかしもうそんな時代ではないのです。全く違う土俵に見えるけれども、大局で見れば全員が各々できることを最大限に努力して、それが平等にみんなの役に立っているという世界が求められているのではないでしょうか。
その点では、この作品はちょうど過渡期にあると言えるかもしれません。それぞれ得意不得意がありつつ、技能的に主人公に注目する視点は捨て切れない位置にあります。もう少し時間が経つと「フレンズによって得意なこと違うから!」が大絶賛される時が来て、主人公の叡智はすごいけど「あなた何もできないのねえ」という作品が出るわけです。

長くなりましたが、といった具合のストーリー上の大事なところに引っかかったので、大手を振って面白いとは言い難いのですが、最初に述べましたとおり、キャラデザだけで素晴らしいのと、今後続編に期待ということで★3.5です。

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