「終わりの始まり」アベンジャーズ インフィニティ・ウォー dj xyzさんの映画レビュー(感想・評価)
終わりの始まり
まさしくサノスの物語。ここまで、ヒーローを差し置いて悪のボスを主役とした映画があったでしょうか?ヒーロー側の奮闘もあるし、今までの物語を紡ぐ為の重要な分岐点である事は間違いないが、サノスの胸の内や将来への構想を伝え、最終のエンドゲームへと繋ぐストーリーに2時間半も使うとはね。脚本家に脱帽ですよマジで。一人の犠牲も出したくない派VS多くを救う為に少しを犠牲にする派、の構図がここに完成するわけですね。ホント素晴らしいね
多分、エンドゲームよりこちらの映画の方が人気あるんじゃないかな?だって、今までバラバラに登場して来たヒーロー達が、一本の映画内に集合し個性を出しながら暴れる姿を観れば、誰だって鳥肌立つでしょ。さらにソイツらを一人で圧倒する悪が居て、揺るがぬ信念の為に全てを犠牲にして指を弾く。そりゃビール進むわ。綺麗事を言うヒーロー達を信じたいが、実際の世界では犠牲を伴う構図は変わらない。希望を持ちたい気持ちもあるが、強きが弱きを挫く流れは変えられない。やはりこの映画まで観れば、サノスが正しい考えである事は認めざるおえないでしょう。力で従わせ破壊を繰り返す行動さえ無ければ、サノスは全宇宙のヒーローになれたのにね。悪事を働く者半数を駆除し愛に溢れる者を残す世界が来れば、確かに素晴らしい世の中になりそうだが、切磋琢磨し発展する世界は無くなるでしょうね。自分は、良いも悪いも両方もある世界が好きかな。
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