「MCUシリーズ10周年を記念したご褒美と絶望」アベンジャーズ インフィニティ・ウォー オレさんの映画レビュー(感想・評価)
MCUシリーズ10周年を記念したご褒美と絶望
地球が誕生した際の爆発によって誕生した6つの物質、インフィニティストーンを求め全銀河中の惑星を半壊させるタイタン人、サノス。
人口が増えすぎた宇宙のバランスを保つ為に全銀河の人口を半分にしようと目論むサノスと全世界や異世界に散り散りになっていたアベンジャーズの面々、ガーディアンズオブギャラクシー、さらにはドクターストレンジやスパイダーマンをも巻き込んだ戦いを描いた、アベンジャーズシリーズ3作目、MCUシリーズ第19作目にあたる作品。
公開当時MCUシリーズに出会ってたかが2年そこらのミーハーでしたが、鑑賞中にこの時代に生まれて来て良かったと10回くらい思いました笑。
それくらいの面白さ、楽しさ、そして衝撃を味わいました。
正直今作を観て以降、あまりの素晴らしさに他の作品に手をつけられなかったクラスでした笑。
恐らくここからものすごい超駄文が続くかと思われるのでそっと閉じていただきたい笑。
シリーズ通しての各ヒーロー全員集結ということもあって鑑賞前は不安の方が強かった。
アベンジャーズはうまくまとめられているとは感じたものの、AOU以降は多すぎるヒーローの登場により各キャラクターを活かし切れずに話が展開していたと少なからず感じていた。
しかも今回ソーやハルク、GOG組は宇宙に、キャップたちは戦犯扱いで行方知れずで、そもそも集合するのにかなりの時間がかかり中弛みしてしまいそうだと思っていたが、、これがなんとまあ、、うまいことうまいこと笑。
全世界はおろか銀河系も股にかけて、散り散りになっていたヒーローたちが集まって行く過程はテンポが良く、夢の共演が次々と実現していき、かなり面白かった!!
どうせ予告編のみの全員集合シーンとかばかりで、複数チームの舞台違いの活躍で各キャラクター大して絡みも無しに終わるかと思っていたが、地球組と銀河組の2組に大きく別れ、大活躍する様が最高に良かった!
特に銀河組の集結の流れが見事でNYで拉致されたストレンジを救出しようと宇宙船に乗り込んだトニー、ピーターがタイタンに攻め込み、現地にてサノスを待ち伏せていたGOGと初対面兼初戦闘を繰り広げる件は思わず口をあんぐりと開けて観入ってしまった笑。
さらにその後のタイタンでの大乱闘戦は後世に残していいクラスのアクションシーンだと思う。
見事なコンビネーション、流れるような連続攻撃、そして格段にレベルアップしたストレンジの魔術と現代科学の域をはるかに超えたアイアンマンスーツマーク50の戦闘力ときたらもう笑。。
正直予告編観る限りのマーク50の流線型のフォルムがあまり好みじゃなかったんだけどもう完全に虜です笑。
剣、盾、キャノン砲などなど今までのどのスーツよりも豊富な武器と機能で圧倒的な戦闘力を誇る。
このスーツが初登場して激戦を繰り広げる冒頭20分くらいのNY戦は死ぬほど面白かったなぁ。。
今作いろいろと挙げていきたいとこはあるけどもとにもかくにも満を持して登場したサノスに関して言及しなければならない。
まず冒頭、いつものMCU仕様のMarvelロゴと様子の違った無音のOPからかすかに聞こえ始める無線のような音。
ラグナロクによるアスガルドの崩壊から逃れた宇宙船を襲撃したタイタン人、サノスとその部下であるブラックオーダーの面々により、壊滅状態と化した船内でひれ伏すソーとロキ。
もうこのOPから鳥肌ヤバくて痺れた笑。。
一つ一つの所作も然り、既にガントレットにはまっているオーブの紫色の光然り、突如強襲したハルクとの戦闘において、石の力を一切使わない純粋な肉弾戦でハルクを圧倒する戦闘力然り。。
MCUどころかヒーロー映画史上最強のヴィランとしての実力を存分に披露してくれた。。
また完全にRoad to 無限石コンプ的なストーリー構成になっていてもう完全に主人公笑。
アベンジャーズやGOGのメンツに妨害されながらも努力して石を集めていくサノスの奮闘記的な見方になってきて、一つ一つ集まるたびにめちゃくちゃテンションが上がる笑。
また石の力を十二分に活かす機能を施したガントレットにより、左手を握り込むだけで石の力が発揮されるというチート能力で観てて最高に楽しい笑。
オーブの力でモノを破壊し、スペースの力で空間を移動し、エーテルの力で幻影を見せ、タイムの力で時間を巻き戻す。。
最高だ笑。。厨二の理想が詰め込まれている悪役や笑。。月ぶっ壊してアイアンマンに投げつける件が最高すぎて気づいたら泣いてた笑。
シリーズ通して存在は仄めかされてはいたもののここまで本格的に作品に絡んでくるのは今作が初であり、キャラクターの説明的な部分で大きな尺を取られるかと思ったが、鬼才ルッソ兄弟のコンパクトかつ巧い見せ方で人物描写もスムーズに運んでいた。
ソウルストーンを探す辺りのガモーラに対する愛情という部分があまりに唐突で腑に落ちなかったところはあるが、人口を半減させる目的やかすかに見せる部下への弔いの念など完璧な狂人とは言い切れない、人間的な部分兼ね備えたヴィランとも感じた。
ちなみにサノスの一連のシーンの中で1番アガったのが、終盤のタイタン戦においてサノスがトニーの存在を知っていたこと、かつサノスvsトニー戦でトニーが猛攻を仕掛け、割と張り合っているかのように見えた戦闘を、サノスがかすり傷一つで切り抜けたところだ。
ここでも思わず泣いた笑。面白すぎた。。
流石に19作目とあって、シリーズを通して観ていないとよくわからないといった部分が多く、今作だけ観た人や原作コミックファンからは辛口の評価を受けているようだが自分は最高に面白かったし、まさかオールタイムベストに入れようと思うとは思わなかった笑。
シリーズまだ半ばにして衝撃の結末という売り文句が1mmもウソではなかった2018年度最大の衝撃作。
今後どうなってしまうんだろうマジで笑。。
2018年04月27日(金)1回目@ユナイテッドシネマ浦和IMAX
2018年04月30日(月)2回目@イオンシネマ越谷レイクタウン吹替
2018年05月18日(金)3回目@TOHOシネマズ六本木ヒルズ4DX
2019年04月21日(日)4回目
2023年04月16日(日)5回目@Disney+