「2018年、ぶっちぎりの最強映画」アベンジャーズ インフィニティ・ウォー クリッターさんの映画レビュー(感想・評価)
2018年、ぶっちぎりの最強映画
3回観て、3回サノス(+ソー)にぶちのめされた。
正直、5.0点満点じゃ足らない。
今までのアベンジャーズ前2作では、アベンジャーズ自体が主軸だったが、今回は違う。
ルッソ兄弟監督が明言するように、これはサノスが主人公の映画だ。
この映画はサノスとアベンジャーズの、意地と意地、正義と正義、魂と魂のぶつかり合い、云わば「聖戦」なのである。
はっきり言おう。
今までのMCU映画18作品は上質な前菜でしかなかった。
アイアンモンガー、アボミネーション、ウィップラッシュ、ロキ、レッドスカル、マンダリン(キリアン)、マレキス、ウィンター・ソルジャー、ロナン、ウルトロン、イエロージャケット、ジモ、カエシリウス、ドルマムゥ、エゴ、ヴァルチャー、ヘラ、キルモンガー、歴代のMCUヴィランはサノスへの壮大な前降りの役割だったのだ。
そのあまりに圧倒的過ぎるパワーと知能、そしてインフィニティ・ストーンをフル活用して、アベンジャーズ所か、観客さえも、もはや美しいまでに容赦なく叩きのめす。
しかしただ、壮大に暴れまわるだけじゃない。
サノスという人物が織り成す、人間臭さ、バックボーンが悲哀さ、壮麗さを醸し出し、ヒーローの映画に生半可ではないドラマ性と箔を生み出しているのだ。
だが、そんな彼でもたった1つの大きな間違いを犯した。
それは相手にしたのが「彼ら」だということ。
アベンジャーズの「アベンジ」の意味は「報復」、「復讐」だ。
ヒーロー達が信念の元に戦い、大切な人や地球を救い、守り抜くために身を削る中、本当の意味で「アベンジ」に燃えていたのは本作では、ソーただ一人だけだった。
サノスはソーだけではなく「彼ら」全員を怒らせたのだ。
アベンジャーズ1作目でトニーがロキに対し、「地球を滅ぼしてみろ。報復してやるぞ。」と放つ。
来年公開の4作目で、サノスはこれを嫌というほど思い知ることになるのだろう。
マーベル・シネマティック・ユニバースを追いかけてきた一人の映画ファンとして、この映画を超える物など当分はないと断言させてもらう。(異論は認めませんw)
あるとすればそれこそ、最終作である4作目を置いて他にない。
追記
ラグナロクの時といい、本作といい、ソーは何回、俺の頭上に強烈な雷を落とさせるのか…。
あの登場の仕方と、あの台詞…。
あのシーンが頭から引っ付いて全く剥がれない。
映画史にまた1つ強烈なハイライトが刻まれたのでした。