「ごくごく僅かなネタバレ含む」アベンジャーズ インフィニティ・ウォー Amagaeru1017さんの映画レビュー(感想・評価)
ごくごく僅かなネタバレ含む
今作はPart1とPart2に分かれると噂されていたが、結局アベンジャーズ3として公開された。
しかし、監督が言うように次回作であるアベンジャーズ4との繋がりはかなり強い。
ぶっちゃけ次回作のための予告編、あるいは助走、タメと言える。
わかりやすくいえば、戦隊モノで一旦負けてからみんなで力を合わせて勝つという流れの「負ける方」を映画にした、という感じだ。
なので、今作がいつも通り1つの映画の中で1つの事件が起きて...という流れだと思っていた人には、かなり物足りなく感じられただろう。
確かに、終わり方はぶつ切りな上、ヒーロー映画なのにバッドエンドという少し腑に落ちない点もあった。
しかし、今作はただ単にボコボコにやられた、というだけの映画ではない。
今作ではヒーローサイドの事情のほかに、サノスがなぜ宇宙の生物を半分にするのか、そして彼の人物像、娘であるガモーラへの思いが描かれている。
つまり、この作品は最強の敵であるサノスをただの「強いおっさん」ではなく、自分の正義を持った「サノス」にしたのだ。
それだけでも十分な価値があるのではないのだろうか。
そして、今作にはストーリー以外にも見所は山ほどある。
例えば、ファンなら新作が公開されるたびに気になるであろうアイアンマンスーツの進化や、ヒーロー達の連携技、ギャラクシーのメンツによる笑えるシーン、なにより気になるグルートの成長などなど...私はそれらだけでも十分に満足できた。
今作が微妙だったと感じる人も、ぜひ次回作を見てほしい。
きっと今作での「タメ」を使って大きく羽ばたいてくれるだろう。
長々と書いてしまったが、これからもMCUを追いかけよう、そう思えた一作だった。
一年後が楽しみでしょうがない。