「良き王とは」ブラックパンサー やまだたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
良き王とは
MCUの18作品目にあたる作品。
シビルウォーにて初登場したブラックパンサーの単独作品で、"良き王"になろうとする彼の苦悩や闘いを描いている。
MCU作品の中でも、かなり異彩を放っており、キャストのほとんどを黒人にすることで生まれた世界観や、独特のBGMによる空気感が、とても新鮮だった。
特に世界観は、これまで虐げられてきた人々が、逆に最も強大な力を持ち、理性的であるという別の現実が、SFの中で見事に表現されており、本当に素晴らしかった。
本作のヴィランである、マイケル・B・ジョーダン演じるキルモンガーは、MCU作品の中で最も共感できる悪役で、彼の存在が"勧善懲悪では無いヒーロー映画"としての奥行きを作っていたと感じた。
ただCGの出来が、かなり微妙で、偽物っぽく感じてしまうシーンがとても多かった。
特に、フルCGの戦闘シーンは、シビルウォーから楽しみにしていただけにとても残念だった。
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