「原始的文化とハイテク」ブラックパンサー MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
原始的文化とハイテク
マーベル作品らしさは継承されているが、原始的とも言える文化や音楽の中で際立って見えるハイテク技術の数々に想像以上のギャップを感じた。ストーリーはいつもの安定マーベルではあったが、どこか「新しい映画を観た」と感じている。出演人がほとんどアフリカ系の人々というところもそう感じさせる理由のひとつだろう。
過去のMCUの中で、「スパイダーマン ホームカミング」などのように、スパイディの作品なのにアイアンマンががっつり出てくるという嬉しさ反面引っかかる部分がある作品が多いが、本作に置いてはその描写はほとんどなく、ブラックパンサーの活躍を存分に味わうことができる。また、何と言っても人物描写に感動した。それらの描写が丁寧だったからなのか共感できる部分が多い。敵の過去に残酷な経験をしており、それを考えると悪役となった彼も気の毒だ。
やや今までのお気楽路線を変えてきたのか、今後に期待できる仕上がりだったと思う。
コメントする