「鑑賞記録」ブラックパンサー ハッピー・ホーガンさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞記録
人生オールタイムベストの作品『クリード チャンプを注ぐ男』の監督がマーベルヒーローを撮る。この時点で「観ない」という選択肢は完全に消滅。心待ちにしておりました。公開から1ヶ月、やっとの思いで鑑賞できた本作は、自分にとっては、数あるマーベル作品の中でも五本の指に入るサイコーな作品となったのでした。
本作がスゴイのは、往年の007を思わせるアクションエンターテインメント映画としての面白さと、現代社会に対するメッセージ性の強さを両立させたことにあると思います。
まずはアクションについて。本作の白眉は韓国での大大大アクションシーンでしょう。カジノでの大立ち回り、ワンカット(擬似らしい。全然わかんなかったけど)で見せる上へ下へのアクションはどーやって撮ってんだと感心するレベル。そこからのカーチェイスシーン。ワクワクしすぎて絶対ニヤついてた。予告でちょっと変なCGだなと違和感を感じたシーンもバッチリなハマりっぷり。あそこは何度も見返したくなる!
そしてメッセージ性。
本作を観た人ならわかると思いますが、現代の社会情勢を反映し、批判し、希望を語っています。昨今の映画でここまで強いメッセージを感じたのはズートピア以来かも。綺麗事かもしれない。でも形にしていきたい。そんなことを感じさせてくれる作品です。
「時代が望む時、仮面ライダーは必ず蘇る。」
この言葉、仮面ライダーをヒーローに読み替えても成立します。そしてこのブラックパンサーは今という時代だからこそ、望まれて、見事に蘇ったのだと思います。これが人種問題や差別問題に立ち向かおうとするアメリカの人たちにウケてるってのは当然だと思います。目の前の事象と逃げずに向き合いつつも、希望は忘れないでいよう。そう感じた次第です。
まあ、難しいこと抜きで面白いから!みんな観に行って〜!アベンジャーズ新作の前に観に行って〜!!