「BLACK IS BEAUTIFUL」ブラックパンサー hk-ainselさんの映画レビュー(感想・評価)
BLACK IS BEAUTIFUL
本家のブラックパンサーは66年の初出というから、60年代の民族回帰運動(ブラックパワー/ブラック イズ ビューティフル)とか公民権運動とかの世相を反映したものだったのだろうと思う。
そんな歴史もあってか、本作もマーベル作品としてはそれなりに社会的な感じに仕上がっている。
テーマ自体は「力のある者(映画ではワカンダ/先代ブラックパンサー)が、リスクを恐れて弱者(ワカンダ以外に住む黒人/裏切った弟の子供)を救わないのは許されるのか?」というもので、問題提起を行うのが悪役側というのがユニークだと思う。
ただ舞台が鎖国的方針をとっているアフリカの超科学国家という前提なので、如何ともしがたいSF感があって(GOGの方が違和感がないと感じるくらい)、なんともチグハグな視聴感で説得力に欠けるのが残念でならない。
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