劇場公開日 2018年3月1日

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「黒い豹と偉大なるゴリラ」ブラックパンサー ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0黒い豹と偉大なるゴリラ

2018年3月8日
iPhoneアプリから投稿

流石マーベル。毎度きちんと仕上げてくるなあ(DCとは大違い)。アフリカの架空の国と韓国を舞台に『007』風トンデモスパイ道具満載アクションが展開される前半が特に楽しい。後半は今まで100回は観た貴種流離譚になるけどヴィランの人物造形が丁寧で物語には厚みがある

大傑作『クリード チャンプを継ぐ男』で自分が「過ちじゃない」ことを証明したマイケル・B・ジョーダンが『ブラックパンサー』では鏡像関係となる主人公に「(国家としての)過ちを正さねばならない」と気付かせるきっかけになるのがアツい

ただライアン・クーグラー監督は資質としてコミック映画向きではないと思う。なんせコミック的なキマった画が少ないしあったとしてもタメがない。一回も鳥肌が立たんかった。この監督は人間ドラマにこそ興味があるんだろうな。だからこそ『フルートベール駅で』『クリード』を撮れたんやけど

正直これなら『クリード2』もあんたが監督してくれやと思うぜ

マーティン・フリーマンとアンディ・サーキスが接見するシーンは『ホビット』ファンにはたまらんかった

『ブラックパンサー』はユーモアの無さが辛かった。特に後半は。その中で「偉大なるゴリラ」という不意打ち。エムバクをディスってんのかと思った

ヒートこけし