「「尽くす」のか「救う」のか。」ブラックパンサー ちゃーはんさんの映画レビュー(感想・評価)
「尽くす」のか「救う」のか。
アクション映画っていいな。エンターテイメント映画っていいな。アベンジャーズシリーズっていいな。
際立つキャラクターたち、分かりやすい起承転結、期待通りの伏線回収、裏切らない展開、悪に徹し切れない敵、すべてが最高だった。
興奮したのは、ゴリラの援軍が来たところ。これも最高に予想を裏切らないタイミングでの登場。
自分にとってのハイライトは、彼女と最強の兵士の言い合いのシーン。国に尽くそうとするのか、国を救おうとするのか。どちらも国を想っての行動に違いはないが、そのプロセスは真逆の方向になるわけだ。
彼女という立場、仕えている立場で大きく異なるこの考え方や行動原理。自分にも当てはまるなぁと感心した。
生きている中で、大切なものがない人はいない。大切な人がいない人もいない。どう大切に思うのか、どう大切にするのか、そのプロセスにこそ、その人の人生が浮き彫りになる。人間性が現れる。
どちらが良いというわけでもなく、善悪の話でもない。プロセスは違えど、信念を貫き通す女性2人の姿に感銘を受けた。そして、それに足る王としての資質をもったブラックパンサーとして描かれていたことも同じ男として憧れた。
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