劇場公開日 2018年3月1日

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「ワイルド・スタイリッシュ・サイバー!」ブラックパンサー サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ワイルド・スタイリッシュ・サイバー!

2018年3月5日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

シビル・ウォー キャプテンアメリカから何年経った?突然出てきたマッシブなヒーローが、やっと劇場に現れた。ブラックパンサーはアイアンマンやソーのような超常的な力は持っていないが、冒頭からアクションで魅せる魅せる。スパイダーマンのようにしなやかだが、彼ほど軽やかではない。これはシビル・ウォーで見せてくれた通り。
しかしアクションだけではなかった。超テクノロジーによる数々のデバイスも駆使して野性的かつサイバネテックに戦う、すごいやつだったのである。しかもブラックパンサーだけではない。ワカンダ国民全員がそうなのだ。ザ・部族って感じの人たちがビームやシールドを使って戦うのは面白くも格好いい。

アクションは意外性もあって非常におすすめできるのだけど、ストーリーには不満もある。まず、シビル・ウォーが初出であるがゆえに誕生譚が描かれない。ダイジェストがちょろっと入るだけ。それはそれで味があっていいのだが…まあ、「クモに噛まれたんだ」って会話だけで済ますスパイダーマン ホームカミングよりはいいかな。
とにかく、俺がヒーローものに期待しているのは誕生譚なんだ。ヒーロー能力を与えられ、力を自覚し、ヒーローとして覚醒する。そういう作品を観たかった。ライミ版スパイダーマンやアイアンマン、ドクターストレンジなんかがいい。
しかしブラックパンサーはすでに能力を持った状態で登場する。しかもソーやホームカミング版スパイダーマンのようなヒーローとして目覚める話かというと、それもちょっと弱い。すでに王としての崇高な意思を持っているからだ。では敵との戦いでキャラが立つかというと、ヴィランであるキルモンガーの極悪性もちょっと弱い。ゆえにカタルシスが薄いと感じた。

でも全体はきれいにまとまってるんですよ。おそらくブラックパンサーひいてはワカンダ王国の人間性がわかれば、かっちりとはまって楽しめるようになる。はず。アベンジャーズにも出るし、きっと2もやってくれるだろう。そこでの活躍に期待。
…でもキャラ的にもキャップと被ってるよな…

サブレ