「映画って面白いなー、と心底思った。」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス 三遊亭大ピンチさんの映画レビュー(感想・評価)
映画って面白いなー、と心底思った。
「ガーディアンズオブギャラクシー:リミックス」見て参りました。公開初日のレイトショーにてIMAX3Dで!結論から申しまして、全てが前作より倍増の素晴らしい娯楽アクションスペースオペラヒューマンドラマに仕上がってる。おもしろいすぎますね。クロスオーバー的な場面がほぼ皆無なのは残念にも思ったけど、単体でもこれだけの仕上がりを見せられたら文句は言えない。見ている時に、「映画ってやっぱり面白いなー」としみじみ思ったのは今作が初めてでした。
映像に関しては、IMAXはすごい。フォースの覚醒以来通算2度目のIMAXでしたが、迫力に圧倒された。今回はロケットのドアップシーンが多いけど、その質感をIMAX越しに見ると本物にしかみえない。+ブラッドリークーパーのヤンチャなボイスときたら、上がらずにはいられない。このロケットのように、キャラクターの描き込みもヤリ過ぎだけどくどくない。ひたすら大爆笑しながらマンティスをディスるドラッグス、3月のライオンの有村架純にしかみえない子供なネビュラ、前作に比べて軽快な動きをするグルート。強烈な個性が合わさることで1+1が10になり、ユーモアと感動を生んでいる。戦闘力を考えるとアベンジャーズに合流後が心配だっけど、アベンジャーズの正義感と、ガーディアンズの無責任感の融合が楽しみで仕方ない。ここまでのアベンジャーズ2作品は同路線だっけど、ガーディアンズが合流することで全く新しい世界になることは必至でしょう。
戦闘に関しては前作では物足りなかったけど、今回は素晴らしかった。ガーディアンズ1を見る限り、彼らは強くないので心配だったが、彼らは単体でも強かったと今作で証明した。特にロケットは本当に強い。ヨンドゥ無双、ロケット無双はもちろん、マンオブスティールばりのスターマヌケVSクイル父。しかもちゃんとキャラクターの性格と性能を活かした戦闘をしてくれました!楽しすぎる!
音楽は相変わらず最高。CMで聴いた曲が1曲だけあったけどそれ以外は知らなかった。けど全く問題はなくて、場面とすごく合ってるんです。言葉での説明は難しいから、急いで劇場に行け!笑えるポイントも倍増倍増ですね。ロケットの「スター・間抜け」が印象深いなー。
ただ1つ首を傾げたのが、グルートが時限爆弾をちゃんと起動した場面。ロケットとのリハーサルでは全然出来てなかったのに、本番ではぎごちなかったけど一発オッケー。一発オッケーになんの理由もないのがハテナでした。グルートがおっとっとって転んでボタンに頭をぶつけて起動、くらいのアクシデント展開で良かったのかなと思います…。その方がグルートっぽいですしね。
ディテールの部分を色々言ってきましたけど、テーマに沿ったストーリーも秀逸です。テーマは家族とその愛。クイルを巡る2つの親子関係もそうだし、ガーディアンズたちの家族感も。母ガモーラを中心に、やんちゃなドラッグスと、赤ん坊グルート。特にグルートを赤ん坊みたいな扱いにしたのは大正解。映画全体をイイ意味で軽くする役割を果たしてる。最後にヨンドゥが逃げない選択をした場面で、グルートがバイバイと手を振って、ヨンドゥも手を振って応えますよね。こことか、なんとも言えない雰囲気になってて楽しいとしか言いようがない!
総じて、最高の映画です。見ているときはニヤニヤが止まらないし、見て1日経った今もガーディアンズたちに会いたくて会いたくて震えます。映画の面白さが全て詰まってる感覚です。映画スゲー、マーベルスゲー、ガーディアンズスゲーと思うこと必至のエンターテイメント大作になってます。スタローン兄貴を平気でブッ込んでくるMCUには感謝しかない。