「紛うことなき☆5つ」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス とあさんの映画レビュー(感想・評価)
紛うことなき☆5つ
本当に監督の愛が詰まった作品だな、って改めて思った。色んなところに伏線とか、前作の場面を思い出させるようなところがあって泣ける。
CMで「お前の父だ」ってエゴが出てきて、個人的にはエゴはいい人なのだと思ったし、オープニングでお母さんと一緒に歌ってるのを見て、本当に愛してたんだと思ってた。
けどそれは真っ赤な嘘で、エゴはただ自分のDNAを残したいだけで、そのためにお母さんを殺して、ピーターもコントロールしようと企んでた。
想像して無かったから驚かされた。
そこで対比になるのが、ヨンドゥとエゴの違い。
エゴはピーターに
「頭の中で考えてコントロールしろ」
って言った。
けどヨンドゥは
「俺は心でコントロールしてる」
って言った。
これだけで相当2人の間に差がある。
それはきっと愛なんだなぁ、って。
死ぬ寸前にピーターの頭を優しく何回かポンポンってするんだけど、それが本当のお父さんみたいで、血の繋がったエゴよりも、ヨンドゥの方がいかにお父さんらしいか考えさせられる。
何のためにヨンドゥがピーターを売り飛ばさず、なんで守ってきたのか。
最高の男だよ、ヨンドゥ。
埋葬のシーンでは、ヨンドゥが大切にしていたモノを並べるんだけど、最後に並べたのが前作でピーターが騙してカプセルに入れてた人形なんだよね。
前作のとき、ヨンドゥはそれを見てニヤって笑うんだけど、その時は(騙されてムカつくのを笑って誤魔化してるんだろうなぁ)って思ってた。
けどそれは違って、息子のように育てたピーターが自分にプレゼントしてくれたかのように思ってたんだなぁ、って😭😭😭
この作品で、前作の考え方までも変えてくれる監督に感謝。
エゴはピーターのウォークマンを壊して、
ヨンドゥはピーターに新しい音楽プレーヤーを買ってあげてた。
その愛の差が美しくて、けどヨンドゥは死んだから切なくて……もう作品全てから「愛」が伝わってきて、涙腺崩壊です。
ドラックスが「ピーターとヨンドゥ似てるじゃないか」って言ったの、外見じゃなかったんだなぁって最後になって分かるよね。
この時は「またドラックス変な事言ってww」ってギャグとして笑えるけど、後から考えるとヨンドゥに育てられたピーターは、しっかりヨンドゥみたいに信念を持った奴に育ったんだな、って思える。
そしてガーディアンズオブギャラクシーの絆も更に深まってたよね。
自分達を守って死んで、生まれ変わったベビーグルートを守りながら戦って、家族みたいになってた。
ロケットと共に行動して
ピーターの膝の上で音楽を聞いて
ガモーラの肩に座って
最後にはドラックスの胸の中で眠る。
この連携が素晴らしくて、しかも作中でグルートはドラックスに攻撃ばっかりしてたのに……。
ドラックスは唯一家族を知ってる存在で、その彼が「俺達は仲間じゃない、家族だ。」って真っ直ぐな目で告げるのがグッときた。
1人1人は歪な存在だけど、集まれば最強になる。
そこには愛がある。
そんなことを教えてくれた作品だったな。
ガモーラとネビュラの姉妹の絆も
ガーディアンズオブギャラクシーの家族の絆も
本当に本当に素晴らしい……!!!!
「愛のために戦う」ってセリフが書いてるポスターよりも、
「ノリで銀河を救う!?」って書いてるこいつらの方がよっぽど愛のために戦ってた。
隙あらばギャグを入れてくるし、最後は泣かせるし。
ジェームズ ガン監督に心から感謝。
最高だぜ!
クソガーディアンズオブギャラクシー😭💕💕💕💕💕💕💕💕💕