「効継者」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー ЯКさんの映画レビュー(感想・評価)
効継者
これこそが私達が見たかった第三章のSW。
行き着くまもなく、 二時間半は終わってしまった…
限りなく始まりは悲劇的。
EP7に似た、少女への過酷な運命。
それを取り巻く大人の陰謀。
私は今回、幾度となく繰り返されてきた"抗戦"とゆう世界の戦争を垣間見た。
──女、子供がなぜ戦争に巻き込まれてしまうのか…?
──なぜ女性が強くなくてはならないのか?
現代の縮図がこのシリーズには沢山織り込まれている。
ルーカスが描いた世界が それまで『正義』として扱われていた世界観なら、
EP4~7はルークとゆう希望にあふれた未来像
EP1~3はその希望が徐々に陰謀に変わる変革期
そしてきっと
EP7~はルークたちの希望を守り繁栄させようとゆう次世代の誕生。
まさにローグワンは、そんな次世代たちが作り出した 過去と未来の狭間、混迷する現代を映し出したかのような映画だ。
SWはしばしば機軸に女性が重要な役目を果たす。
それは反乱軍を率いているもの、 荒くれ者を最終的にまとめ上げるのは…いつ何時も母なる母性をもつ象徴なのだ。
ローグワンのジンがそんな周りの荒くれ者達を突き動かす『象徴』だとすれば…
帝国軍は私利私欲だけで支配、繁栄させようとする男達の社会(政治)そのものだ。
ローグワンを見ていて、 畳み掛けるかのように…次々と戦闘シーンばかり浴びせかけると… 観客である私達も、どこか焦り、我を忘れて見入り…没頭されてしまう。
それこそがこの映画の罠だ。
希望などなかったジンが、 恩師や肉親の為に…周りの人間を巻き込み翻弄されるのだ(笑)
だが、最終的に これがサイドストーリーとゆうことに実に残念であり 残酷な結末を予期している。
あくまでもサイドストーリーであり、 こんなにも後付けなストーリーだったとしても 見終わった私達が、本編以上に翻弄されてしまう魅力があるのもまた残念。
ジンと英雄たちが、 儚く散っていったが…
私達は同時に感じることが沢山ある
──どうして争いがなくならないのか…
──どうしてSWが私達を魅力するのか。
そして最後に私個人としては
こんなにも世代を超えて… 引き継がれてゆくシリーズがある米国がうらやましい。
果たして 日本にも、こんな風に…
『受け継がれてゆくもの』が あるのだろうか…?