劇場公開日 2016年12月16日

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「ザコ(名もない一般兵)共の奮闘…それが熱い。」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー 南風野さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ザコ(名もない一般兵)共の奮闘…それが熱い。

2016年12月21日
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泣ける

悲しい

興奮

帝国との戦いはジェダイを軸に展開されていたわけだが、そこをクローズアップし過ぎると、そいつら(ジェダイ)だけで帝国に勝っちゃったわけ?と、思いたくなるが、当然ながらジェダイは非ジェダイの志高い戦士たちに支えられて活躍できたわけで、この映画はそんな縁の下の力持ちを主役にした映画だ。

配給がディズニーと言う事で、お子ちゃま的な展開が有るのでは…と、ビビりましたが、全然そんな事なく、寧ろディズニーのロゴとかエンドロールで見ると違和感すら感じる。しっかり骨太な戦争映画である。

エピソード4でハンソロが、フォースの存在を懐疑的に見ていたが、それはこの目で見たことがないからという尤もな意見からだった。この作品には全くフォースなんて出てこない。が、希望という儚い想いをフォースを見た事もどんな物とも知らない人達がその言葉(フォース)でギリギリ生きる望みを保っている。

割と鬼気迫る熱い想いは何処ぞの宗教がジハード(聖戦)と称して自爆するそれと重なる。

人は長くても100年程度しか生きられないが、強い想いは引き継がれて後世に残る。この辺りが映画のポスターのキャッチフレーズに反映されているのだろう。

世の中には何十億人も人が生きているが、名を後世に残せる人はそんなに居ないだろう。勿論、自分もその大勢の一人ではあるが、この映画を観ていると自分の生き様を子や、身近な人に残せるのではないかと少し共感できるところがあった。

希望は死なない である。

これがスターウォーズの正式なNo.作品となる事を切に思う。

南風野