「初めてが最後 最後が初めて」ぼくは明日、昨日のきみとデートする gattumanさんの映画レビュー(感想・評価)
初めてが最後 最後が初めて
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数々のレビューに掲載されていた「切なさ」に惹かれ、鑑賞。時間軸の整合性は正直理解できないところがありました。しかし、それを越えたところに物語があったように思います。鑑賞中、自然に涙が流れ、じわじわと切なさが迫ってきました。
「家族になれない」と同様に、高寿にとって二十歳の時間を共有した愛美と離れていくことは、どうしようもない哀しさだったでしょう。これからの未来に逢う愛美は、高寿の思い出を持たない愛美です。同様に、それ以上に愛美も哀しさを抱いて接していたと思います。最後に愛美目線で映像が流れたとき、愛美の心に触れ、すべての思いがとめどなく溢れてきました。
相手にとっての初めてが自分にとって最後とわかっていて接することは、なんとつらいことでしょう。もう思い出を作れない、やりなおせない、互いの気持ちを共有できないのに、どうすることもできないのですから。
鑑賞後、改めて感じたのは、今という時間を大事に過ごすということです。
撮影現場の空気感、バックナンバーの曲他よかったところはいっぱいです。出会えてよかった映画でした。
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