「ガキのお痛の落とし前」COP CAR コップ・カー abuさんの映画レビュー(感想・評価)
ガキのお痛の落とし前
銃の危うさも知らず、無邪気に銃口を向け合って笑う――観る側としては、背筋が寒くなるような冒頭のシーン。
少年期特有の“悪さへの憧れ”が暴走し、やがて自分たちではどうにもならない領域に足を踏み入れてしまう。相手は、人の命を軽視するような世界の住人。そうなれば、当然ながらただでは済みません。
そんな少年たちの“代償”として立ちはだかるのが、ケビン・ベーコン演じる悪徳警官。
その存在感と不気味な威圧感は圧倒的で、まさに子どもたちにとっての“最恐”ヴィランと言えるでしょう。
結末においては、子どもたちも、悪徳警官も、それぞれにしっかりと“落とし前”をつけられる。
決して後味が良いとは言えないけれど、妙に納得感のある、ビターでざらついた後味が残る一本でした。
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