「少年たちの遊びはエスカレートする」COP CAR コップ・カー kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
少年たちの遊びはエスカレートする
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てっきりコーエン兄弟の脚本かと勝手に思ってたほど予測不可能な展開。おびき寄せられたミッツとバッドガイの対決で決着がつくかと思っていたら、善良な市民のおばさんがそこに登場。普通の保安官ならこのおばさんを助けるところだろうけど、ミッツが汚職・麻薬横領をやってと思わせるバッドコップだったのだ。想像するに、麻薬売人の男を捕まえ、自分が麻薬を横領。一人は殺したが、もう一人は縛ってトランクに放置。彼の説明が何もなく、ちょっとした映像で見せるだけのところが憎いほど上手い。
そんなバッドコップのミッツはおばさんを盾にして、銃撃戦が始まり、結局は3人とも死んでしまう(ミッツはかろうじて立ち上がり少年たちを追うのだが)。トラヴィス少年は流れ弾に当たり、重傷を負い、ハリソンはライトの点け方もわからず町へとパトカーを走らせる。後味の悪い展開だったが、唯一の希望は無線係のミランダの声だった。
こうした小品にもたまにいいものがある。出会ったときには得した気分にさせられる。冒頭の無駄な汚い言葉も伏線になってるし、脚本は完璧すぎるほど。
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