「映画研究サークルの部室的 与太話」レディ・プレイヤー1 Ginkeimaさんの映画レビュー(感想・評価)
映画研究サークルの部室的 与太話
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映像体験としての楽しさは抜群。
80年代の映画・ゲーム・キャラクター(映画内の言葉を借りれば、ポップカルチャー)を知っていればニヤリとさせてくれる。
ガンダムや、AKIRAの金田バイクなどが出てくれば否応無くアガるのは確か。しかし、それらは所詮、目配せ的な愛であり話の中では枝葉末節と言わざる得ない。
話の肝の部分で引用されている作品群は飽くまで『シャイニング』であり、ATARIの『アドベンチャー』であり、やはりそこはアメリカ産マンセーと言ったところだろうか…。
内容は この映画内での対立構造…
【自由で開かれたネット空間を謳歌する大衆 vs それらに巨大資本で秩序と言う名の規制をかけるべく躍起になる大企業】
と言うのが、実際の50’sに誕生したメインフレームの汎用コンピュータに対して、70’sに誕生、80’sに普及するパーソナルコンピュータ(マイコン)の、いわゆるコンピュータが大衆化する流れと合致している点が興味深かった。
そして、その大衆化へ導いた企業が、現代では規制する側、管理する側へ立場が変化しているアンビバレントな現代へ疑問を投げかけていると言う… テーマの描き方と娯楽性のバランスが良いですね。
しかし若干、話運びが一本調子で段取り感が否めないがマイナス。
ティーンな子達が観るには丁度良いかも知れない…。
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