「Reality is real. とってもスピルバーグ!」レディ・プレイヤー1 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Reality is real. とってもスピルバーグ!
いやいや、まいりました。ホント面白かったです。スピルバーグはやっぱり映画作り上手いですね!観る前はスピルバーグって年齢71歳にもなるし、最近はエンターテイメント系の映画撮ってなかったし、正直微妙なんじゃないのかなぁなんて思っててごめんなさい。メチャメチャ楽しめました。流石稀代のヒットメーカーだ!
もうね、この作品ネタの宝庫なんですよ。映画からテレビからアニメ、ゲームまで至る所に散りばめられてます。個人的にはアニメやゲームにはあまり詳しくないのですが、映画マニアも満足するネタが沢山あります。「バラのつぼみ」は市民ケーンからだったり、時間遡る「ゼメキス・キューブ」は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の監督から名前取ってたり。特に「シャイニング」のシーンは笑えました。昔キューブリックの原案を引き継いで「A.I.」を撮っただけあって、キューブリック好きなんだなってのが伝わってきました。
俳優は若手がメインだったのですが、若者を若者らしく撮れるってスゴい事だなっと思います。それぞれのキャラクターにちゃんと見せ場設があるんですよね。主演のタイ・シェリダン、以前に出てた「ゾンビ・ワールドへようこそ」は名作でした。アルテミスのオリヴィア・クックは「シグナル」から気になってた女優さん。今後の活躍に期待です!最近のスピルバーグ監督のお気に入り俳優マーク・ライランスもしっかり出てますし、何といってもサイモン・ペッグがいたのは予想外で嬉しかったです。
この作品って見終わった後はどんなキャラクターが出ていたかで話が白熱する事、間違いないですよね。そしてキャラクターを探す為に二回、三回と観れる作品でもあります。言うなれば劇中でハリデーがパーシヴァル達に問題を出していたように、この映画自体がスピルバーグからマニアな人達に向けて出されてる問題みたいな感じです。久しぶりに映画らしい映画を観た気分になれる作品でした。