「水木は休みになったそうだ(汗)」レディ・プレイヤー1 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
水木は休みになったそうだ(汗)
感覚なのだが大体1/3実写で、それ以外はCGで作られている作品。スピルバーグ久しぶりのジュブナイル的青春活劇。
西暦2045年のアメリカが舞台で、荒廃した地上は只、現実社会を逃れたいため人類はVRに嵌ってしまっているというディストピアのプロットである。そのVRの世界を構築した創造主は、世界の中に3つのヒントを隠し、早くみつけた者に新たに統括者としての地位を与えるというレースを開催し、主人公が仲間と共にその鍵をみつけるというストーリー。展開的にはそれ以上は無く、少年ジャンプ、いやもっとコロコロコミック的な運びとなっている。なので、もうアラフィフの自分としては話の浅さにのめり込み度はミニマムである。なんせ、ライバル会社や、自社の幹部まで巻き込んでの争奪戦にリアリティもへったくれもない。一応原作があるらしいのだが、もしかしたらその読書中の妄想力だけで推進するのが正しい愉しみ方なのかもしれない。スピルバーグが前面にでることで、至上最多であろう数え切れない版権をひっかき集めてぶち込んだ演出である。ま、ガンダム対メカゴジラは、その世界観の違いが酷すぎるため、そういうのも嵌れない原因なのだろう。あくまでもVR上での子供のオモチャとしての小道具?である(※劇伴も JUNPなんてあんなに盛り上がる曲をなんで始めに出してしまうのか・・・)
鍵を探すのに、ルールを破れだの、初恋の女性への淡い恋心だの、ゲームのチートだのと、まぁ、日米のヲタク文化をこれでもかと紹介してる内容じゃ、正直、カタルシスもなにもない。ここまでビッグバジェットを使った壮大な、せせこましいストーリーは多分皆無であるし、今後も出てこないことを祈る。