ダンケルクのレビュー・感想・評価
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ノーラン節戦争映画
リアル思考なのはわかるがいまいちな作品。ノーランはアクションシーンを魅せるのが下手だと感じていたが今作はカットバックが上手くいってない。時間をちょいずらして陸、海、空と描いているがいいシーンですぐにカットバックして主観がかわるため感情移入ができない。わざと感情移入させないようにしてるのかもしれないがこの時間軸ずらし意味あるか? ハクソーリッジと比較するとメルギブは画面内で何が起きているかを俯瞰したカットで位置関係をしっかりさせて撮っている。今作は駆逐艦が沈むシーンや、船内が浸水して溺れ死ぬシーン、なにがおきてるのかいまいち伝わらない。 そして、どう見ても500人くらいが脱出したようにしか見えない。CGが嫌いならエキストラ4万人くらい使って海岸にもっと兵士並べたほうがいい。 アイデアや拘りはさすがノーランなんだろうが自分はいまいち好きになれない。
【視点】
歴史は時に客観性を失うことがある。 現代であってもだ。 クリストファー・ノーランは、この映画を壮大な救出劇の成功の物語、つまりカタルシスのような高揚感より、兵士達が追い詰められ逃げ惑い、それを民間人が助ける姿を見つめることによって、戦争の背景に潜む不条理を描こうとしたのではないか。 英仏軍はポーランド侵攻を成功させた独軍を、この時点でも相当過小評価していたのだ。 だから、オランダが占領されてもなお、独軍の電撃的な攻撃に対して後手後手に回るだけで、ダンケルクに追い詰められてしまったのだ。 ダンケルクの救出劇のために、カレーなどでは多くの英兵が命を落としている。 また、英空軍の活躍が、この脱出劇成功の大きな要因のひとつとされているが、捕虜となった英国人パイロットから類推できるように英空軍の被害も相当なものだったとされている。 新聞は、成功物語として報じた。また、この作戦による人的資源の確保は、その後の反撃に非常に重要だったのだと後に評価もされている。 だが、そもそも戦争に見通しの甘さは致命的だし、本当に語り継ぐべきは、なぜ40万人もの兵士が、ここまで追い詰められなくてはならなかったのかという緻密な分析ではないのか。 犠牲者は常に前線の兵士なのだ。 だから、クリストファー・ノーランは、この後世に語られる救出劇の高揚感を最小限にとどめ、名も無き兵士達や、徴用された民間船舶の人々の物語として表そうとしたのではないか。 不時着させた航空機を焼き、捕虜になるパイロットも同じだ。 命を賭して多くの兵士を救ったからといって、必ずしも英雄として祀られるわけではない。 名を残すのは時の政治家や軍の高官だったりする。 チャーチルが40万人の命を救ったのか。 それを疑問視するような発言も散りばめられる。 民間船のキャプテンが、自分たちの始めた戦争に、多くの若者が送り込まれて、それを助けなくてはならないのだと言う。 これが、語り継がれるべき視点ではないのか。 取り返しのつかなくなるまで気が付かないのは、政治の常だ。 先日見たNHKの太平洋戦争のガダルカナルの戦闘の悲劇も、見通しの甘さ、客観性の欠如など、大本営の大失態が要因だった。 そして、兵士は見捨てられた。 多くは怪我、病気による死と餓死だった。 ダンケルクの兵士は見捨てられなかった分、良かったのかもしれない。 しかし、見通しの甘さ、独軍を過小評価してしまったことによって失われた命は計り知れない。 これは、だから、映画の最後のテロップ「ダンケルクの戦いで運命が変わってしまった人々に捧ぐ」に繋がるのだ。
まさに今がダンケルク状態
クリストファー・ノーラン監督、脚本、制作、2017年公開。第二次世界大戦下の実話に基づき、ドイツ軍に海沿いの街ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍を救出するために、イギリス軍が民間船をも動員しながら実行した作戦が描かれています。 今回は、ノーラン監督新作『TENETテネット』の公開前にIMAXシアターでの上映があり、そちらで鑑賞しました。 戦争映画は、これまで幾つか鑑賞していますが、過去のものと明らかに異なる点は、所謂「ヒーロー」不在ということでした。史実が忠実に再現され、銃撃戦によるエンターテイメント的要素は少ないのですが、リアリティが追求されたストーリー、映像によってIMAXシアター効果も重なり、正に自分もダンケルクの砂浜で死の恐怖に怯える感覚に陥りました。 まさに自分が派遣された兵士の一人に。ダンケルクから脱出し、生き延びて、再び国のために闘う。死は受け入れているが、無駄死にでは無く、国のために死にたい。軍の機能として生きることが自分のアイディンティティと思える。 鑑賞後、戦時中の日本や国を守るために命を投げ出した祖先がいたことにも思いをはせ、感謝の念も湧き上がりました。圧倒的なリアリティを持つ戦争映画によって、今の自分のリアルについても考えさせられました。自分は死を受け入れて、今を生きることが出来ているのか。日本の外交、軍備、政治がどのようにあるべきなのか。戦争は悪、と思考停止に陥るだけでは済まされない感覚が残る映画でした。 量子力学の世界では、未来からも現在、過去に時間が流れているという考え方があるそうです。現在、世界中で行われているコロナとの生活が、未来の人間から見たダンケルクかもしれません。世界の秩序が乱れ、それに伴う恐怖感が人と世論と国を今までと違う方向に動かしていく時代。アイディンティティの確立無しに情報力、判断力、感性が磨かれない時代。逃れられない脅威に追い詰められた「ダンケルク」状態で、人はどうあるべきなのか?未来の自分からの視点で、現在を捉えると、コロナに怯えるだけで思考停止に陥り、恐怖のままに生きることが、最も死(自分の時間を生きていない)に近くなるのでは無いかと思います。恐怖や不安を煽られる状況でこそ、自分の在り方を確立し、それに従った生活を送ることで、救われる(ダンケルクを脱出できる)と未来の自分は、知っているのでは無いでしょうか。 映画最後の脱出シーンで感じた爽快さと生きることへの喜びは、今も心から離れない感動であり、未来の自分にも残り続けていると信じています。
タイトルなし
セリフも少なく、ドイツ軍に包囲された連合軍のダンケルク海岸からの撤退だけを描いたシンプルな内容ですけど 「陸」の1週間 「海」の1日 「空」の1時間 それぞれの時間軸を並行させ物語を描いてしまうのはノーラン監督とノーラン組の素晴らしいところ 3回目の鑑賞でIMAXフル画角で観ることが出来たんですが、フル画角の映像は圧倒的でしたし、腹の底に響くような音響は本当に素晴らしい体験でした。 映像はもちろんなんですが、久しぶりに観た本作の特に好きなシーンや表現をあげてみようかと思います。 本作で唯一、名前で呼び合う「海」に出てくるジョージ。ジョージを演じるのは、ダンケルクの翌年公開した“聖なる鹿殺し”で、邪悪なスパゲッティシーンでお馴染みになったバリー・コーガン。 本作ではノーランの意向でほとんど流れることのない血。けれどジョージ、、、 そして、ケネス・ブラナー演じる海軍中佐の口から何度か呟かれる『Home』(劇中では故郷と訳) 後半呟かれる『Home』のシーン。 それまでこちらの不安を煽る音楽からの、安らぎと希望を与えてくれる音楽への流れと船団。安堵も束の間、直ぐに不安を煽る音楽に戻る、この流れはゾクゾクです。 「敵は太陽から現れるぞ」 顔は見えずともその声色を聞いただけでもおー!となってしまう、マイケル・ケイン。 マイケルケインと共に闘った、先ほどの直ぐに不安を煽る音楽に戻ってからのトム・ハーディの行動とスピットファイアの赤く染まるシーン、、別シーンから流れるセリフと共に映し出されるトムハの全てを背負った背中が渋すぎてまた惚れた。 そして、映像は本当に大好きなんですが、 劇伴も大好きな作品。 ハンス・ジマーの劇伴のなかでもトップクラスに好きなのがダンケルクのサントラ。 不安と絶望、希望と安堵を描くその音楽は何度聞いても泣けてしまう。 キリアン・マーフィの弱々しい姿と表情 マーク・ライランスの冷静で頼りがいのある顔と表情 ジャック・ロウデンの高い鼻と濡れた髪 まだまだ好きなところは沢山あるんですが この辺りで。。 それと、グランドシネマサンシャインのIMAXの席について少しだけ。 「ダークナイト」をIMAXスクリーンで観たときは、プレミアムクラスを選択しました。 プレミアムクラスから見えるスクリーンの迫力は言うこと無しでしたが、若干、他の方の頭などが視界に入ることがあったので、 本作では一番後ろに位置するグランドクラスを選択。一番後ろだと迫力に欠けるかと思いましたが、全くの杞憂。 スクリーン全体が見渡せ、高さ18.9mの上下がしっかりと視界に収まるし迫力も満点。 シートの前で、他のシートとは区切られているのでスクリーンを遮られることもありませんでした。 値段は少々高めですが、劇場内で使えるミールクーポンも含まれているし、フル画角の上映はノーラン作品以外は無いでしょうから、 「TENET」は迷わず、グランドクラスを選択します😊
緊迫感ハンパない
登場人物の台詞が殆どない。爆薬、銃撃の音が凄まじく、鬼気迫る効果音で恐怖が増し、映像に引き込まれる。史実は知らなかった。ラスト、トム・ハーディーは捕らえられどうなるんだろう。
あらすじを知ってから観たかった
戦争を肌で感じました 良くも悪くも人間らしい感情があり、登場人物の言動に対して「この人はどういう感情なのか」「もし自分なら同じような行動をするのか」と考えるシーンがいくつもあり、楽しむことができました 気にならない方は気にならないと思いますが、話の中では細かい時代背景が分からず、落ち着いて観る事が出来ませんでした 観終わった後に気になってあらすじを調べて、先に知っておきたかったと思いました 余談ですが、今回再上映のDolby Cinemaで観たところ、銃声音が大きくて毎回ビクッとしてしまいました… 迫力があり良いのですが、周りの人に迷惑をかけてしまったのが気がかりです
IMAXでド迫力
第二次世界大戦時におけるドイツ軍の大失敗で有名。40万人の連合軍敗残兵力を包囲したものの、みすみすドーバー海峡の対岸に逃し、連合軍壊滅の機会を逸した場所ダンケルク。 この出来事を、連合軍側(主に英国側)から描いた映画。 一方からの戦史なので、我々日本人からすれば、彼らに都合よく作られた映画に見えるかも…。 しかし迫力満点の映像は、体験して良かったと思えるもの。 包囲される側は極限の状態まで追い込まれた状態。延々そういった戦争の悲惨さが描写される。そしてクライマックス、差しのべられる救援の手。何十万人もの兵士たちの喝采。一気にカタルシスを得る事ができます。 クリストファー・ノーラン監督といえばIMAX。この迫力の映像はぜひIMAXシアターで見るべし!
命を救うことの意義
戦争映画としては異色。そこが面白い。 まず、最初から最後まで「負け戦」……撤退の戦い。その表現の仕方が秀逸。 敵軍の作戦や意図など全く描かない。ただ、銃撃してくるメッサーシュミットや爆撃機の落とす爆弾・魚雷が恐ろしい! 必死で生き延びようと逃げる英兵の1週間の主観がベースに進み、そこに船を出して救いに来る民間人の1日と、スピットファイアーで撤退を援護する英空軍パイロットたちの1時間がかぶってくる。 「ダンケルクの戦いの謎」などにも全く触れない。なぜ、ドイツ軍の機甲師団が海まで追い詰めてこなかったか?フランス海軍はなぜ助けに来なかったのか? そんなこと、今を逃げている英兵には関係ない。 まさに、戦争を「体験する」映画だ。だから、ドルビーシステム、IMAXが必要だった。 ダンケルクの海岸から命からがら逃げ帰って救われた多くの英兵・フランス兵に素直に喜びの声を伝えたくなる。遊覧船やヨットで助けに来るドーバーの人たちは気高いけれど、愛国映画ではない。 「生きて帰ってくれてありがとう!」これが戦争の現実のなかで言いたいこと。 日本には、こんな戦いはあったのだろうかと思う。戦争は醜い、決して許されないというけれど、国家はいずれ戦争を用意する。人命より、体制維持が大事だから。 もし、戦争が始まったとき、こんな人命への戦いに参加をしないと後悔する。
戦争の隙間
本当はIMAX版で観たかったのですが
コロナが怖かったので家で我慢…
感想としては
戦争映画としては切り口が斬新
撮り方も斬新で面白かったです
第二次世界大戦初期のドイツ電撃侵攻で
敗走する連合国軍をイギリスへ逃がすダイナモ作戦
を陸海空共通の時間軸でザッピングする撮り方は
ゲーム的でもあり斬新でした
ノーラン監督らしく常に何かが起こりそうな
雰囲気の絵が戦争と言う状況と本当にかみ合ってるな
と思いながら見れました
戦争映画というと撃って走ってと勇ましく攻める
シーンをイメージしがちですが
ただ逃げるためだけの用意された味方の兵士達
見えないUボートに脅かされる船
燃料を気にしながら飛ぶ戦闘機
ネガティブな要素しかない中で戦争の中で
どこに希望を見つけるかという焦点があるのかな
と思いました
また機会があればスクリーンで観れるといいですが…
圧倒的迫力
IMAXで鑑賞しました。 圧倒的な臨場感で戦争の凄まじさが伝わり「今の時代に生きていて良かった。」と思える作品でした。 時々、顔が汚れたシーンで登場人物の認識ができない時がありました。 もし、中国人と韓国人と日本人が入り交じって混乱があった場合、人種の区別を正確に判断ができるか自信はない。 そして正しい選択ができるか自信がない。 どの登場人物も主人公として作品が作れそう→同じ境遇でも千差万別。それぞれの物語があるのだと感じました。 映画館(IMAX)で鑑賞できて良かったです。 とりあえず空軍には入りたくありません。(笑)
ダンケルク
IMAX/4D/Dolby 鑑賞しました🎦 クリストファー・ノーラン作、体感型映画🎬 ディズニーのアトラクションのように空中戦で座席が揺れたり、海戦でミストが吹き出したり、戦争映画なのに不謹慎だなぁと思いながら、結構五感で楽しめました。
ジャムパンがうまそう
ダンケルクについての予備知識が一切ない中見てしまったので、初めから終わりまで何もわからなかった 誰が誰で、何をしていて、何を思っているのかひとつもわからなかった こんなことは初めてだった でもこれ予備知識あってもおもしろいんだろうか ドキュメンタリー的な感じで観る映画? とにかく、ジャムパンがうまそうだった
脚本家が逃げたんだろうか?
正直言ってしまうと、映画になってない。こんな作品初めて見る 戦場の雰囲気や迫力は非常に良かった。3つの話を絡ませるのも面白かった。でも各ストーリーの整合性が全然合ってない。迫真度を求める為に、時系列の異なるシーンを交差して緊張度を高めてるけど、改めてそのシーンの整合性を別のシーンから見ると疑問が湧いてきて、そこに気を取られる事が何度もあった。そうこうしてるうちに各視点でのシーンが一つに重なって盛り上げようとするんだけど、それより前のシーンの方が派手な演出が何度もあったので、3つの物語が繋がっても何も感じない。そもそもストーリー的に盛り上げようともしていない。でも映画として納めるためにそれらのストーリー達が凄かった、と後付けで演出する事でなんとか映画っぽく見せて終わらせてる。うーん、なんか変な映画を見てしまった しかし、レビューを書こうとここに来て、この作品がアカデミーで凄い評価されててちょっと驚いた。一体どこがそこまで評価されたんだろう 4Dで見たけれど、飛行機のシーンで揺れる事が多くてちょっと酔った。4Dらしさを感じるには良い作品かもしれない
IMAXフルサイズで見なければ・・・
先程 大阪エキスポシティフルサイズIMAX4Kレーザーで観てきました。 これは このサイズで見なければ良さが分からないかも知れません。酷評の方も居られますが この映画は ストーリーよりも 今までにない体感をを得られる貴重な映画です。 新幹線代を払ってでも見るべき作品です。
こんな戦地から早く逃げたい
4DX上映で見ました。
前知識ゼロ状態で見たので、状況も敵もよくわからないとこから「英仏」「チャーチル」あたりでボンヤリと状況を把握。
しかし敵は一向に顔も姿も見えず、耳をつんざくような敵機の音がしたと思ったら、爆撃の嵐ですぐ横にいた人が吹っ飛んで倒れていく…。
こんなところからスタートして、場面は陸海空と三箇所がほぼシームレスに切り替わり、どこも安全な所は無く、どこかが危険に陥れば別のところでもまたピンチに…。
すぐ横にいる人の名前も事情も知らないけれど、一刻も早く危険な戦場を脱したいという同じ気持ちになってきます。
後半、船室から顔を出して故国の陸地を見ようとする兵士の気持ちもよくわかりました。
4DXでは銃撃や爆撃のたびに激しい振動や頭の横を風がすり抜けていくのを感じられました。船上や飛行機のシーンでは常にグラグラガタガタと揺れちょっとしたアトラクションに乗っている気分です。
その分、最後にようやっと故国に着いた時にはスン…と静かになって兵士と一緒に一息つくことができた気がします。
最後にはチャーチル首相の言葉が読み上げられますが、撤退という不名誉にうなだれる兵士を労う言葉でありながらも、この戦争がまだまだ続くということが述べられていて、穏やかでいっとき明るい画面と音楽とは裏腹に私個人はやや暗い気持ちを抱えてエンディングのスタッフロールを見つめることとなりました…。
他のレビューを見ると、人間ドラマやアクション面で物足りなさを感じて退屈という意見もあり、確かにそういった感動やスペクタクルを求めて見る人には物足りないかもしれません。
IMAXとDolby Cinemaを体感するための作品
クリストファー・ノーランといえばIMAX。話題作「TENET」の前宣伝を兼ねて再上映されているので鑑賞。 ドイツ軍の包囲網からの命からがらの撤退戦なのに肝心のドイツ軍の姿が全く映らないという実録戦争映画としては奇抜で斬新な試みだが、代わって戦闘の緊迫感を音で伝えようとしているのが本作の特徴。 アカデミー賞で音響部門の賞を複数取っただけあって腹の底からズンズンと響いてくるような戦闘音などは、その辺のスペクタクル映画とは一線を画す。 映像的には、燃料が尽きたスピットファイアが黄昏時の海岸線をゆっくりと滑空している様が美しくて印象的だった。 終盤、帰還した兵士達に毛布を配っている盲目の老人が一人だけ顔に触れて自分の息子かどうかを確認していたシーンも「戦争とは何ぞや?」を問い掛ける、なかなか示唆に富んだ深いメッセージ。 キャストの中では、ボルトン中佐(ケネス・ブラナー)が切迫した場面でも常に大局観を見失わないリーダー然としていてカッコ良かった。 ただ、陸海空それぞれの作戦がごちゃごちゃになった展開は見づらいし、分かりにくいのがマイナスかな。
初IMAX
劇場公開時鑑賞。そしてBDにてノーランもう一回観る祭〜。 ダメだやっぱりトム・ハーディの顔がわからない。ストーリーの軸が三つあって交互に描写という個人的には大好物の構成のはずだが…うーん今ひとつ相互の絡みが足りなくて物足りない。バリー・コーガンも「ええっ」そんな扱いなの!? ミリオタでもないので空中戦もフーンですんじゃう。エンジン音で聴き分けるおじさん。マニアは洋の東西問わずか。 やっぱり『メメント』みたいな超絶変態構成が好きだわ。『TENET』に期待。
IMAXは、ノーランのキャンバス
初見は2017年にスウェーデンを旅行した時に、日本より早く上映していた現地の映画館で鑑賞して、それなりの好印象を受けていたが、普通な環境設備での鑑賞だったので、見逃していたIMAXレーザー版が、再公開されているので再見しました。 結論から先に言ってしまうと、「最高!」でした。(IMAX環境に限る) それはフィルムに拘る映像作家クリストファー・ノーランの覚悟を感じたからである。 映像は全編に渡って素晴らしいが、特にラストのスピットファイヤの滑空が画面一杯に映される場面での映像の美しさは、映画史上に残る素晴らしさで最高! 戦争映画大作の定番だと複数のキャストと役柄のグランドホテル形式で描くのだが、登場人物の立ち位置を大まかに3組に分けて時間軸を交差させながら、同じシュチュエーションをそれぞれの目線で描く手法は、一見混乱し易いが、実はシンプルな反芻て成り立っている物語。 シンプルなのは、背景に現れていて、30万人規模の撤退作戦にしては、人や船や飛行機の数も明らかに少なくないが、緻密に配置してから画面構成をしているので、あまり気にならない。 以前からいわゆるCGやデジタル撮影に頼らないで、コントロールの難しいフィルム撮影にこだわってきたスタンスは、フィルム特有の色・質感などの再現性と独特の空気感スクリーンに映し出されている。 もちろん上映方式は、デジタルではなくデジタルデータに落とし込むのだが、IMAXレーザーの先鋭度に寄ってポジフィルムと遜色無い再現性があるのではと思う。 IMAX専用音響の強烈さも上々で、カチカチとアナログ時計の音で緊張感を煽る音楽と共に、銃弾や爆撃やか風切る航空機のエンジン音と臨場感が溢れ終始、緊張感を持続させる。 気になるところは、切り返しカットで特に人物の照明の光の方向や調子がチョイチョイと変わったり、色温度やカラーバランスに違いが見受けられる場面があるが、前者は、スケジュール都合によって生じるので仕方ないが、後者はプリントやデジタル変換時に補正可能だと思う。ただ監督のノーランはそれも含めてのフイルム撮影の特徴をスクリーンに刻みたいと思っているのかもしれない。 デジタル映画撮影についてのドキュメンタリー『サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ』でもノーランは、使える限りフイルム撮影に拘りたいと発言していた。逆に10才近く年上のデビッド・フィンチャーは、もうフイルム撮影に何もメリットがないと言っていたのとは対象的だった。 ともかく、今作はIMAX環境に限ると思うのは、映像と音響の効果が最大限に発揮できる環境を推奨している体感性の強い作品だから。 自宅でホームシアターを組んでも、映画館自体の広さも含めた物理的な理想空間は個人的では、とても再現が難しいと思う。
凄い迫力ある
2500円の価値あり。 IMAX凄いです。 戦争映画なので抵抗ありましたが、 あくまでも救出劇なので、見ていて安心。 零戦を操縦している気分になります。 シャツとネクタイをどん時でも身につけているところが英国紳士なんだなぁーーーと。。。。 それにしても日本の同じ頃に比べると 段違いだなと。 戦争中なのにパンにジャム紅茶の差し入れ☆彡
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