ダンケルクのレビュー・感想・評価
全745件中、21~40件目を表示
今年こそ、平和への祈りを込めて。 生きるもの、死ぬもの、それは紙一...
今年こそ、平和への祈りを込めて。
生きるもの、死ぬもの、それは紙一重。立派な人ほど高確率で死んだりする。戦争ってやはり悲惨だ。なぜ人間はかくも愚かなのか、いまだに世界で紛争は絶えない。
そんな思いで見ていたが、最後、「負けない、闘い続けるのだ」ってんでどう見れば分からなくなった(笑)
よい一年になりますよう。
生き残ることへの執念が三つの時系列を束ねて芸術性へと昇華されている...
本質論よりも先に方法論から入る手法には…
以前観た時は随分と戸惑った。
3つの異なる時間幅での構成の作品との
事前情報を知らないで観たので、
1W・1日・1時間という3つの時間軸を
交互に描く構成に、
正直なところ全く訳が分からなかった。
この奇をてらったような構成の狙いは
果たして何なのだろうか、
物語の本質に対して意味があり
成功しているものなのだろうか、
との観点でTV放映を機に改めて観てみた。
また、ネットの作品紹介では
“圧倒的な迫力とリアリティで描いた…”
とあったが、
私には真逆な印象の作品。
かつてのような大作映画の製作が難しい
時代であることは理解出来るが、
今どきのようなCG処理も無かったようで、
かつての「史上最大の作戦」をはじめとする
大作を懐かしく思い出すばかりで、
迫力感とリアリティ感は全く受けなかった。
また、冒頭から、
色々と気になる点ばかりが目に付き、
浜で大勢の待機している兵士のすぐ近くで
ドイツ軍に銃撃される状況なんか
あり得るのか?
爆撃機数以上の爆裂数なんて変では?
演出として時間の全く異なるシーンに
同じ音楽をまたいでかぶせる?
等々、冒頭から乗り切れない鑑賞になって
しまった。
また、この作品の主役は
“戦争そのもの”だったせいかもしれないが、
その手段としての人物のウエイトが分散
してしまった上に、それぞれが希薄なために、
各登場人物へ感情移入出来なかったのも、
この作品に乗れなかった原因かも知れない。
キネマ旬報ベストテンでは、
第1位「わたしは、ダニエル・ブレイク」
第6位「沈黙-サイレンス-」
第10位「ラ・ラ・ランド」が上位を占める中、
第4位の高評価なので、
世間的には成功しているのだろうが、
3つの異なる時間幅の構成も、
私には「1917 命をかけた伝令」と同じような、
やはり興行的な方法論的手法にしか
感じられなく、特殊な方法論に基づく本質性
は見えてこなかった。
例えば、ミュージカルという奇天烈な手法
を使って戦争の悲惨さを見事に描いた
名作「素晴らしき戦争」に比べ、
同じ冒険的な手法ながらも、
その“意味性”を感じられない。
本質論よりも先に手法論から入る
昨今の映画製作の手法には
少し違和感を感じるばかりであるが、
残念ながらこの作品もその一つの
象徴的な作品に感じるばかりだった。
なんだこりゃ?
故国へ連れ帰れ! 〜 ダンケルクからの救出
1940年の第二次世界大戦、ドイツ軍に包囲され、フランス北部のダンケルク海岸に追い詰められた英仏連合軍兵士33万5千名を救出した「 ダイナモ作戦 」を、ダンケルク海岸・海上・空、それぞれの兵士達の視点から捉えた作品。
未だ若きイギリス陸軍兵士トミー( フィオン・ホワイトヘッド )、民間の徴用船船主ドーソン( マーク・ライランス )、戦闘機スピットファイアを操る英国空軍パイロット、ファリア( トム・ハーディー )とコリンズ( ジャック・ロウデン )、何度も攻撃を受ける桟橋で乗船の指示を出す英国海軍中佐ボルトン( ケネス・ブラナー )。
ドイツ軍からの爆撃を受け撃沈する艦艇。生存をかけ海へと身を投じる兵士達。
極限状態での兵士達の孤独な戦いを、臨場感溢れた映像でクリストファー・ノーラン監督が描く。
ー 我々は決して降伏などしない
ー ダンケルクスピリット
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)
取り残されたものと逃げ延びたもの
第二次世界大戦の初戦、ドイツ軍に追い詰められた連合軍が撤退した史実「ダンケルクの戦い」を描いた作品
桟橋まで無事たどり着くも運に恵まれず戻ってきてしまう二等兵
無謀だと思いながらも遊覧船で出港する船乗りの親子
劣勢だけども死力を尽くすイギリス空軍のパイロット
これら三軸の目線で描きやがて一つにまとまり物語が終焉を迎えるのは上手い構成だなと感じた。
主人公の一人の二等兵は無事フランスから逃げ延びるも、パイロットの一人が捕虜になり、桟橋にいたイギリス軍の上層部が泣く泣くフランス軍を見捨てなければいけない、ひょんなことで命を落とす少年が出てくるなど、ちょっとビターなラストだけれど「誰かを助けたい」そんな人間の強さや優しさがこのメッセージなのかなと思った
そんなドラマ面も良かったですが音を立てて飛来するju87爆撃機、次々と撤退する船を襲撃するhe111双発攻撃機、飛行機好きだからこういう軍用機がしっかりと演出されているのが嬉しかった
脚本は超繊細で超緻密だが、出来上がりはオムニバス。
2017年公開、英米蘭仏4カ国合作。
配給はワーナーブラザーズ。
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
配役
【陸軍兵トミー】:フィン・ホワイトヘッド
【 〃 ギブソン】: アナイリン・バーナード
【空軍パイロット・コリンズ】:ジャック・ロウデン
【 〃 ファリア】:トム・ハーディ
【謎の英兵】:キリアン・マーフィー
【ドーソン船長】:マーク・ライランス
【ドーソンの息子・ピーター】:トム・グラン=カーニー
アカデミー8部門でノミネートされ、
編集賞、録音賞、音響編集賞を受賞した。
公開時に劇場で見て、最近、改めてオンデマンドで観た。
音の使い方が、そのまま『オッペンハイマー』に応用されていたことに気づく。
タイトルが示すとおり、
史上最大の撤退作戦であるダンケルク戦を舞台にしている。
緊迫感を煽り続ける音、
青味が強い映像、
脚本は超繊細かつ超緻密に練り込まれており、
陸海空、3つの物語を展開していく。
作戦の帰趨や
歴史を描くというよりも、
陸海空それぞれに象徴的な「個」の存在を設定し、
そこにスポットをあてて、ダンケルク撤退戦を描いている。
◆海面に不時着したパイロット
◆座礁した民間の船に缶詰になった陸兵
など、見ていて息苦しくなるシーンが数多く仕込まれている。
ラスト近く、燃料切れに陥ったスピットファイアが、
ダンケルク海岸上空でメッサーシュミットを撃ち落とす。
いや、どうやって??
そして、そのままドイツ軍占領地域に着陸して捕虜になる。
え、なんで??
しかし、そんなことはどうでも良い。
それよりも、緻密に練り上げられた構成が、
散文詩のようにしか見えないことのほうが重い。
「戦闘」はあるが、「戦争」の存在が感じられない。
主要な登場人物は数人なのに、
10以上の作品からなるオムニバスを観たような気になる。
☆は3.0
ダンケルク魂
英国人監督が撮った、英国人にはものすごく受けるであろう映画。陸海空の3つの視点(それぞれにメインキャラクターがいる)からダンケルクを見せ、そしてそれらがシンクロする仕掛けになっていて、よく出来ていると思う。この監督はCGが嫌いらしい(英国側の戦闘機はたった3機しか出てこない)のだが、音響効果も相まって臨場感は凄い。特に火の海のシーンは印象に残った。ドイツ兵は全く出てこないし、敵と撃ち合うシーンもほぼ皆無なので戦争映画と思って観たら肩透かしかも。映画を観終わって改めて歴史を検証してみたら相当史実を脚色しているようだが、映画なのでまあそれは許されるだろう。知らなかったのだが、英国には"ダンケルク魂"という言葉(最後まで諦めない強い気持ち)があるらしい。不思議なのは、何故ここまで追い詰めたのにドイツ軍は英国軍が脱出する時間を与えたのか?ということ。
第二次世界大戦で史上最大の撤退作戦を描いた、戦争映画らしくない戦争映画
とても面白かったです!
前提として世界史の事前知識の理解が必要です。
加えて、第二次世界大戦に大きな影響を与えた陸海空のそれぞれの攻防において、3つの時間軸をシンクロさせながらそれぞれの視点で描いていることを理解する必要があります。
流血シーンや爆破シーンで戦争映画を語るという戦争映画ではなく、
美しい情景の中に、人間としての尊厳や責任感、生きることへの渇望、使命感を感じて、
平和な世界に生きることができることへの感謝を抱くことができました。
同時に、やっぱり戦争はどのような理由でも起きてはならないし、起こしてはならないと強く感じる映画でした。
美しい風景が
誰もが主人公
防波堤、海、空とあらゆる角度から
storyが進む
リアルな臨場感あふれる作りに
音楽も大きく関わっている
常に音楽がその場面に応じた音が
心情を表す様に鳴り響いている
空からの映像が素晴らしくて
空の青さと海の青さのコントラストが
美しくて戦争映画なのにと思ってしまうほど
兵士の
人間模様も生きるか生き残れるかの
選択に選択させられる緊張感と
死と向き合いながらの緊迫感
…生きて母国に帰る!
兵士の誰もが強い意思あって
そこから脱落してしまう兵も沢山
兵士たちの生きるための闘い
この兵士たち全員が主人公
どこまでも
諦めない覚悟が皆にある
運よく奇跡的に帰国できた
撤退してきた兵士は
住民からの温かい言葉が掛けられ
また国を守るため新たな戦いに出る
遊覧小型船の船長は
海をことをよく知っていて
人の命を一番としている
……心惹かれる
…戦争を
淡々と描くことで
誰に対しても
客観的に観ることができる
ノーラン監督の史実物としての作品。
上手く作られています
映像とサウンドデザインが素晴らしいノーラン印の秀作
クリストファー・ノーラン監督作品には珍しく104分の尺が観やすくてイイ
フランスのダンケルクという地でドイツ軍の進軍・砲撃によって海岸線に追い詰められた英仏軍が史上最大の脱出作戦を敢行する様をひたすら描き続けるストーリー展開、いわゆるドンパチのバトルシーンで構成される戦争映画とはちょっと毛色が違います
クレジットも出てきますが、陸での1週間・海での1日・空での1時間の出来事を描いている事を理解しないといけません
それを更に細切れにしてクロスカッティングしているため、その大前提を理解していないと終始何やってるのか全然解らず大混乱が生じると思いますが、それだけ理解できれば基本シンプルな話なので映像とサウンドに集中できるかと思います
ほとんどが攻撃&逃げまどう戦争シーンで構成される本作ですが、よくある戦争ものみたいに身体の一部が吹っ飛んだり、無差別に銃が乱射されて兵士が撃たれまくり、血がドバドバ出る描写は全く無く、ただひたすら淡々とやるだけなので、とても観やすいとは思います
これは映画館で観たかった…!!
全編通して、臨場感えぐい!!主観の映像が多くて、登場人物と一緒に戦場を体験する映画!
特に、重油にまみれたまた海に投げ出され、波の上は炎、波の中に入れば溺れ死というシーン…!すごい画だった
内容としては、祖国のために働くお仕事映画もしくは、祖国への帰還劇!ラストシーンのナレーションと映像が、また深い味わいになっている気がする。
フランス兵だから、ドイツ兵だから、や階級によって、船から追い出される、船に載せて貰えない、というのは海上戦ならではだし、ミリタリー映画らしい緊張感があった。
印象に残ったのは、ファーストカットの、ヒラヒラと舞い落ちるビラと街並みと後ろ姿の美しさ!「これはただのミリタリー映画ではないな!?」という期待感!
あと、ダンケルクから帰還する大型船、ダンケルクへ向かう小型船がすれ違うシーンもよかった
あと、もうダメか…ってとこで、小型船が次々と向かってくるシーン!
ミリタリー映画ながら画がめちゃ美しかったな〜!
時間のギミックで遊ぶ感じも、ノーランらしさも全開だったな〜!
時間も100分ちょいと、かなり短い尺なので疲れすぎず、体感型のエンタメ映画として大変楽しめました!
怖いけど何か心動かされる
................................................................................................
第二次大戦で英仏連合軍がドイツに攻められ、軍の10万人が孤立する。
国は本土決戦に向けて救援軍を出さず、民間に救出を依頼した。
大きく分けて次の3つの群像劇から成る。
英国陸軍の8人組が脱出船に乗るも撃沈され、オランダ商人の船を奪う。
しかしうち1人が実は仏兵と分かり、重量オーバーのため下船させようとする。
そんな折に乱軍になってみんな何とか助かる。
依頼を受けた遊覧船の船長が命がけでダンケルクに向かう。
で不時着したパイロット2人を助け、さらにダンケルクで大勢救出。
しかし事故で乗組員一人が命を落とす。他にも民間船が集まり大救出劇に。
戦闘機3台が救出作戦の援護に向かうが2人が撃墜され海に不時着。
彼らは上記で救われる。そして残り1人が敵戦闘機を撃墜。
これにより救出作戦は一定の成功を得る。
................................................................................................
やはり戦争は怖いなって思うなあ。色んな狂気が生まれる。
劇場で見たんで、銃弾の音が正直怖かったわ。
みんな助かってって、祈るような気持ちになってしまう。
しかし敵は戦闘機が出るだけで、陸軍も近くにいるはずなのに姿を見せない。
一体どこに敵がいて、どうやってそれから逃れたのかよう分からんかった。
あと日本みたいに生きて帰った兵が叩かれることなく、
よく生きて帰って来たって国民に歓迎されるのが象徴的、これが嫁の感想。
予備知識が必要
3つの視点の臨場感と生死の境
砂浜1週間、救助に向かう船1日、空軍1時間を平行して描きながら、最後に時間軸が交わって合わさるという手法。無駄なセリフや説明を極力省いた映像、カットでシチュエーションや心情を描く。砂浜には、救助を待つ40万人の兵士。相手の攻撃に対しては無防備で、怯えていて戦う意
欲は低い姿で描かれる。船の視点は、民間人が様々な船を持ち寄って徒手空拳で救助に向かう感じ。途中、兵士を拾うが、メンタルやられていて暴力振って、そのとばっちりで弟が亡くなるも、一言も責めない。戦争のせいでそうなった理解していても、ちょっと不自然?父が早く関われば、何とかなったのでは? 船の視点は、兵士を第一に考える、何でも助けてあげたいという心情か。空の視点では、限られた燃料、壊れた燃料計に関わらず、自分のことは後回しにして、メッサーシュミットや相手の爆撃機を撃墜していく英雄的な扱い。実際、最後はエンジンが止まった後も良い仕事をする。
兵士を乗せた掃海艇(砂浜から脱出した脱出した兵士含む)が爆撃されるところで、3つの時間軸が交わる。あのシーンをそれぞれの視点から見ると、こういうドラマが進行していたのかっていう面白さ、物語の交わる感じがあった。神の視点で見れば、こんな感じなのかもしれない。
自分は、満潮を待つ船のシーンが印象に残った。船の横腹に穴が空き、敵の射撃訓練?と騒ぎつつ、穴から浸水。穴を塞ごうとした兵士は銃弾に倒れる。船から出れば人がいることがばれる。そのままいても浸水して沈没。エンジンを動かすが、人がいることがばれるわけでハチの巣へ。上官がいずに、助かろうとしている場面では、合理的な判断ができずに、「お前が先に行け」という、なすり合いになるっていうのがリアルだった。
また、戦場における生死の境は、数十センチ。ちょっとずれていれば砲弾や銃弾の餌食になっていたって描き方も、戦場を雄弁に語っていた。
こういう戦地からの脱出劇をリアルに描いたという意味では、恐らく始めてであろうし、3つの視点をリアルかつ丁寧に描いていて、戦場にいるかのような、確かに監督が言う通り体験的な映画であった。
感情が揺さぶられるということよりも、実際の戦場で脱出しようとする際に起こっていることを重層的に描こうとしたという映画か。
全745件中、21~40件目を表示






