「基礎知識を勉強してから観ましょう」ダンケルク 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
基礎知識を勉強してから観ましょう
ダンケルクは欧米人には常識なので、背景などの説明はありません。少し調べてから観ないと意味がわからないので、とりあえず最低限の知識のみ。
時期は大戦初期、大陸を西に侵攻する圧倒的なドイツ軍に英仏連合軍が挑みますがボロ負けに次ぐボロ負けで仏北岸ダンケルクに追い詰められます。ダンケルクの戦いとは、ノルマンジーのように「攻める作戦」ではなく、ボロボロのイギリス兵を本国に船に乗せて逃げ帰らせる「敗残の作戦」であり、まだアメリカも参戦してないのでイギリスは殆ど死にかけ状態です。更にじり貧のイギリスは救出用の船舶も不足しているので、民間の船舶まで徴収して救出に向かうのです。
空中戦に登場するのは、ゼロ戦と並ぶ第二次大戦の名機、イギリスのスピットファイアとドイツのメサーシュミットですが、イギリス反撃の契機をなすバトルオブブリテンはこれより数か月後の話です。
映画としては、説明しなくても欧米人はわかるのでセリフも最小限。映像は海上と空中と陸上(上陸地)の各場面が交錯してサスペンスフル抜群です。
単なるドンパチだけではない良質の戦争映画です。
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