「あのジャンポールはこの画面にはいなかった。」ダンケルク はるさんの映画レビュー(感想・評価)
あのジャンポールはこの画面にはいなかった。
戦争はやめられない。阿片中毒者のようにDNAに染み込んでしまえば普通には戻れない。普通っていつたい何?!てことになっちまうけれど・・・・それは仕方がないことなんだ。諦めて次の楽しいことを探すしかないのだ。そう、決して一か所に留まってはならない。この映画で気に入ったことは主人公がいない。音楽がいい。血糊が出ないこと。戦場なんて見たくもない。プライベート・ライアン以上の戦闘シーンはもう作れないだろう。この監督はよく知っている。
戦場の指揮官の感情はどんなものなのか?すぐそこに見える国に40万人の兵士を返そうとする作戦は見事に失敗だったし、死んで行った者たちへ鎮魂歌は聞こえたけれど、今のいまにその尊い命への償いに値する世界になったのかを深く考えさせられた。
何もよくなっていない。まさかの悪くなっているのではないか・・・・
あのヒトラーによく似た人物が、よく似た手法で、世界を牛耳ろうとしている。
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