「やはりノーラン節。」ダンケルク ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
やはりノーラン節。
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2D劇場で普通に観たのだが音の臨場感がハンパなかった。
いつものノーラン節よろしく時間軸を操って視点を変えて
かなり実験的な映画に仕上がっている。有名俳優もズラリ
配してはいるが英雄という描き方はしていない(もちろん
ラスト美味しいとこどりのハーディはカッコ良かったけど)
とにかく生き残りたい祖国へ帰りたい一心の兵士達が救出
をひたすら待っている話で細かい説明などは一切語られず、
唐突に始まる陸パートから、海、空、へと切り替わる際に
時間軸が分かり辛くなることも否めない。しばらく経つと
さっきのシーンが今のコレなんだ!と視点を変えて描かれ
る同じシーンに幾つかの感動が芽生えてくる。なんたって
救出作戦なのだから、助けて、助かって、なんぼだ。感傷
に浸る間もなく次々と兵士がなだれ込んでくる。仲間外れ
よろしく嫌味な差別や虐めも描かれるが、救助した兵士に
突き飛ばされて命を落とした息子の友人はあまりにも不憫。
ホンモノに拘る演出は確かにお見事、しかしドラマを期待
すると結構な肩透かし、とはいえラストの海岸線に涙する。
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