「「演出」が売り」ダンケルク bg dauさんの映画レビュー(感想・評価)
「演出」が売り
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敵国の兵がほとんど出てこなかったり、上映中はずっと死と隣り合わせのシーンが続いたり、「戦争映画」という難しいお題ながらそのカメラワーク・演出力を存分に発揮していた。
迫力やカメラワークだけが絶賛されがちだが、最後の演出には特にノーランらしいセンスを感じた。
ラスト生き残った空軍兵が、エンジンが切れた後なのにわざわざ脱出装置を使わず(一瞬脱出装置を使いかけるが思いとどまる)きちんと着地した所を描写することで「勝ち」を意味し、「救出もひとつの勝利だ」という最後の最後のワードを強調し隠喩しようとしている所。
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