「最強最長コングに大興奮、こんなキングコングも有りですね」キングコング 髑髏島の巨神 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
最強最長コングに大興奮、こんなキングコングも有りですね
ポスター&チラシがあまりにも微妙だったので、ちょっと内容の方も心配はしていたのですが、見てみたら何の何の、十分面白かったです、と言うかめちゃくちゃ興奮したぁ~。
今回は今までの「キングコング」と趣が違うと言うのは予告編である程度想像はついていましたが、なるほどこう来ましたか、ロマンスありで切なさを煽る従来の形も勿論好きでしたけど、怪獣映画に特化したこのパターンもまた楽しくて良かったですね。
ほぼほとんどを髑髏島でのサバイバルバトルに絞るこの分かり易さも、とても潔かったです。
まあ続編への壮大な前フリと言えばそう言う立ち位置の作品でしたけど、これ一本でも十二分に興奮できる、見事な怪獣映画だったと思いました。
「GODZILLA」での出し惜しみを反省したのか(あれはあれで嫌いではないのですが)、今回は冒頭からほぼコングが出ずっぱりだったのも大興奮できた一つの要因でしたね。
更にはキングング史上最長の、規格外のデカさと来たもんだ。
それでいて俊敏で、パワーも十二分に兼ね備えている、まさしく最強のキングコング、悲哀たっぷりのコングも好きでしたけど、若々しい暴れん坊のコングも新鮮味があって良かったですね。
コングが存在する意味合いも、神秘的で心掴まされました。
また単純な構成でありながらも、人間対怪獣、怪獣対怪獣、人間対人間と、様相が二転三転するストーリー展開は、なかなか見応えがあったと思いましたよ。
そこに若いジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督が、日本でおなじみの某アニメを彷彿とさせるキャラを登場させたり、「食人族」や「地獄の黙示録」を彷彿とさせる場面を盛り込んだり、これでもかとオタク要素をぶっ込んでくるから、見ていてもう楽しくて仕方なかったです。
それでいて70年代と言う時代設定にした舞台背景には説得力があったりで、何でもかんでもぶっ込んでいる訳ではないってところが何気に凄かった、今後注目の監督さんになっていきそうです。
しかしそれにしてもサミュエル・L・ジャクソンが凄かったなぁ、あの執念、あのイカレ具合、完全に主役を食っていましたね、それとジョン・C・ライリーの味のあるキャラも印象深かったです。
一方トム・ヒドルストンは主役なのに思いのほか地味な存在感だったかな、画的にはカッコ良かったですけど。
ヒロインのブリー・ラーソンは逆に画的にちょっと地味だったか、まあロマンス無しの「キングコング」なら、この配役で特別問題はなかったし、微妙に胸の辺りがエロかったのでそれはそれでOKでしたけど。
しかし中国に気を使ったあの女性は、一体何だったのだろう(顔は意外と好き)・・・何もしてなかったような。
まあとにかく、迫力満点のガチバトルには興奮しまくりで、お腹一杯になりました、エンドロール後の映像に期待を馳せつつ、次の展開を待ちましょう。