劇場公開日 2017年3月25日

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「悪くはなかったが。。。」キングコング 髑髏島の巨神 masanaviさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5悪くはなかったが。。。

2017年3月30日
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ゴジラ2014の制作チームとあって正統派の怪獣映画となっていて十分楽しめた。
ストーリー、キャラクター性も申し分なく、特にパッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)の仲間思いで祖国に従属する米軍人も適役でキングコングに対する感じていた憎悪も納得できた。
また日本リスペクトが多く感じられ、「不名誉より死」というたどたどしい日本語には少し笑ってしまったが、日本刀で敵をなぎ倒すシーンは惚れ惚れするほどカッコよかった。そして監督がジブリファンというのも見てわかるほどはっきり描かれているのも日本愛を感じることができた。
しかし個人的に感じたのは肝心の主人公の活躍は日本刀のシーンとラストシーンしかないというとこだ。敵役のパッカード大佐の出演が主人公よりも多く、また葛藤も多かった。もっと主人公がもっと苦労するシーンを入れると、より映画にのめり込むことができたと思う。またキングコングの戦闘シーンをもっと増やして欲しかった。個人的には少なく感じられた。そして一番納得し難かったのがキングコングの登場シーン。ゴジラ2014のゴジラは圧巻で、驚きを越え絶句さえ感じてしまうものだった。しかしキングコングはそれがあまり感じられなく、もっと緊張感ある登場シーンに期待していた。個人的に怪獣映画は登場シーンに全てがある気がする。どれだけ我々観客の心を引き寄せ、離させないか。今回はそれが感じられなく、少し残念だった。
だがやはり全体を通して十分楽しめるし、特にラストの戦闘シーンは手に汗握った。ヒロインや他のキャラクターも不快に感じるとこはなかったので、十分楽しめると思います。

masanavi