劇場公開日 2017年3月25日

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「スカルアイランド!」キングコング 髑髏島の巨神 uzi9mmさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0スカルアイランド!

2017年3月29日
iPhoneアプリから投稿

原作の1933年版にも描かれていた怪獣ひしめく髑髏島。本作はその髑髏島を前面に出して描いています。
ですので、美女に恋したり、摩天楼に登ったりはしません。
かといってまるっきり男臭いかといえばそうではなく、原作へのオマージュなのか女性ジャーナリストが同伴し、ほんの少しだけコングと触れ合います。

テンポが早く、またコミカルな部分もあるのでかなりノリがいい感じになってます。
特に冒頭からコングが登場するまでのテンポが性急に感じられました。髑髏島以外は蛇足ということなのでしょう。それはそれで良かったと思います。

「シン・ゴジラ」みたいなシリアスなのもいいけれど、こういうバカっぽい怪獣映画もいいですね。原初的な巨大怪獣たちの脅威とバトルを単純に楽しめます。

ベトナム戦争のすぐ後に時代設定されているので、他の方も言われているように「地獄の黙示録」っぽいです。私はそれに、ボートで川を下っているシーンでやっと気付きました。あと、一人の兵士を捜索に行くシーンでは一瞬だけ「プライベート・ライアン」ぽいカットもありました。
この映画でのカーツ大佐は、キングコングでしょうか、それともサミュエル・L・ジャクソン演じるフューリー大佐…もといパッカード中佐でしょうか。

観る際はエンドロール後まで席を立たないことをオススメします。

追記
ちなみに大して出番もセリフもないのに中国の女優さんが出ているのは、制作会社のレジェンダリーが中国の大連万達グループに買収されたからです。
バイオハザードに中島美嘉やローラが出てたようなもんで、中国国内でのキャンペーンをしやすくするためでしょう。
なのでmade in chinaは絶対に着ないという人がいれば、今後公開されるゴジラシリーズやパシフィック・リム2も含め、観れないですね(笑)。
あんまり気になることでもないですが一応豆知識として。

uzi9mm