劇場公開日 2017年3月25日

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「この島で人間は虫けら以下!」キングコング 髑髏島の巨神 フリントさんの映画レビュー(感想・評価)

この島で人間は虫けら以下!

2017年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

謎の島に調査に行ってコングに会い何とか島から脱出する話

キングコングはピーター・ジャクソン監督の2005年版しか見たことがないので歴代の作品は知らない。

2005年版はかなりオリジナルに近いとの事だったが、監督が熱を入れ過ぎたせいか詰め込み過ぎて逆に見せ場がない作品だったと記憶している。

本作はアクションアドベンチャーであり怪獣映画であり現代の技術で実現した迫力満点の作品だ。

まさに男の子映画!
未知の島、怪物、先住民、ジャングル、探検家、兵隊、もう大好きですの一言。

幼いころモンスターパニック映画、インディー・ジョーンズなどの冒険映画を見ては夢と妄想を膨らませた方には弩ストライクである事は間違いない、即刻見るべき作品だ。

髑髏島に行ってからのコング遭遇までの展開も早いし次から次にでる怪物たちに常に驚かされ楽しませてもらえるので退屈なシーンはほぼ無い。
非力な人間が何とか脱出するまでのシンプルな物語で、一番近いと思ったのは「ジュラシックパーク」だ。
どちらも島からの脱出だし守護神(シンボル)怪獣がいる。

Tレクッスに脅かされ、最後は守られる

コングに襲われ、最期は守られる。

構図は一緒だし、主人公チームと別チームの同時進行冒険も同じだ。

俳優陣の演技もいいのだが、最もいい演技をしたのは何といってもコングだろう。
野生で本能的でいて守るモノのために優しく理性的、男らし過ぎるほどの眼力は昨今の映画では見ないワイルドさだと思う。
ゴリラに勝てるワイルドな男もそうそういないだろうけど・・・

それにしても、全てを見透かす瞳、体中の傷や筋骨隆々な姿、良く締まった尻!最高にカッコいいですな。

対する悪役モンスターはガリガリ、青白トカゲ野郎ですからもうコングとの対比がすばらしくお互いのキャラクターを引立てています。

他にも巨大牛や巨大蜘蛛、タコ、昆虫なんかも出てくるし、人間の非力さ、いかにおごって来たかが突きつけられる。

この映画を見て「地球は人間が頂点じゃないんだ、もっと謙虚にせねば」とは微塵も思わないけど、自然をなめないようにとは思った。

ベトナム戦争時代の雰囲気も良かった。兵器も強すぎず、兵隊も練度が高すぎないので怪物に次々やられていくのも自然だった。
昨今のネイビーシールズ映画とか見てると怪物にそう簡単に負けそうにないのでバランスてきに丁度よかったと思う。

怪獣映画なので人間はおまけ。ストーリーの進行役なだけなのでトムヒやサミュエル、ブリー・ラーソンのキャラクターは作品の調味料程度の役割だし、脇役の助手達はほぼ存在意義がない。

ED後の映像は次回作の予感を匂わせるが、夢の競演が有りえるかもなので大いに期待して続編制作を願いたい。

劇中セリフより

特になし

フリント