「奇人の考えは常人には理解できないのか」ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち フリントさんの映画レビュー(感想・評価)
奇人の考えは常人には理解できないのか
少年が特殊能力集団と同居して外敵を倒す話
見終わった直後しばらく考え込んでしまった。
話全体の筋道は理解できたのだが、時間ループの設定がよくわからなかったのでピンとこなかった。
映像や衣装などティム・バートンの雰囲気は健在でそれを楽しみにしている人には楽しめると思う。
話に興味があった自分としてはつじつま合わせや所々の展開が不自然に思えて全然のれなかった。
一次大戦ごろの白黒写真から着想してできた原作のため、衣装なんかは戦時下の服装だったり、レトロでかっこいい物がたくさん出てくる。少し不気味だったり、現在とは違う価値観なので異世界感があったりする。
古い写真を見ていると色の想像や人物の顔つき、服などで色々妄想してしまうのは誰もが経験している事だろう。
本作では奇妙な子供たちの居る家としてそれらを一筋の話に乗せているのだが、見ていて感じたのは「画以外は空っぽ」という印象だ。
服装や雰囲気はしっかりしている、個性豊かで特殊能力がそれぞれあって、言わばレトロなXメンな訳だがそれぞれのキャラクターの背景、人物像がはっきりしない姿だけの存在に思えた。
各所の設定もはっきりしないし、時間ループのややこしさなどで、単純に楽しめる作品ではなかった。
勢いでなんとかごまかされたのか自分がの理解力が足りないのか、もう一度見ればわかるかも知れない。
まさに奇妙な体験だった。
今作での心に残るセリフはなし
強いて書くなら
「息が臭うぞ」
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