「誰に見て欲しいのかよくわからない」パワーレンジャー うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
誰に見て欲しいのかよくわからない
クールジャパンとは違う意味で日本由来のものが映画化された印象です。だいたい人気のコミックなんかが、アメリカで映画化されると、その出来上がりにがっかりさせられることがほとんどですが、これは比較的ましな方じゃないかとは思います。所詮その程度のレベルですが。
作中でも、『アイアンマン』『スパイダーマン』を例えに出すセリフがあり、彼らの中では、スーパーヒーローはコミックの中だけに存在するキャラクターのようです。
感想としては、
・長すぎる
・キャラクターの描き分けが出来ていないのに主要キャストが無駄に多い
・映像がしょぼい。予算が一桁ぶん不足していた印象
・敵の存在や動機が謎
・子供向けに作ったにしては、単純明快さが足りない
・逆に大人向けだとしても、物語の軸が弱い
など、悪い印象がほとんどでした。日本のスーパー戦隊が、アレンジ次第でこんなにリアルでカッコよくなるんや!ってな感想には程遠い出来でした。
もし、15年前くらいに、このレベルの映像で映画化出来ていたら、どうだろう?というような可能性は感じました。全体的に『クロニクル』と、『マン・オブ・スティール』を融合させたような内容で、例えば、レッドのリーダー役の男の子に焦点を当ててストーリーを展開させていたら、もっと短くまとまって面白くなったんじゃないかと思います。それに、5人の結びつきが偶然過ぎて、ムリがあります。5人居ないと、スーパー戦隊にならないと思ったんでしょうか。
いろいろ残念な出来栄えの映画でした。
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