劇場公開日 2017年7月15日

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「サヴァン印のパワーレンジャー」パワーレンジャー 神社エールさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0サヴァン印のパワーレンジャー

2017年8月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

単純

ディーン・イズラライト監督作品はプロジェクト・アルマナックのみ観賞済。

スーパー戦隊シリーズは、
特捜戦隊デカレンジャー、
魔法戦隊マジレンジャー、
海賊戦隊ゴーカイジャー、
特命戦隊ゴーバスターズ、
獣電戦隊キョウリュウジャー観賞済。

パワーレンジャーシリーズは、
パワーレンジャー・ミスティックフォースのみ観賞済。

何作かスーパー戦隊シリーズやパワーレンジャーを見ていたので現在の映画CG技術で描いたら一体どうなるのか結構期待のハードルを上げて行ったら、映画尺の中でストーリーを"パワーレンジャーの結成まで。"にすることで日常と非日常のバランスが良く、見ていて「物足りない…」ではなく「続編も作って欲しい!」と思える出来になってたと思う。
五人がパワーレンジャーに選ばれてから敵との対決まで約10日しかない超ハードスケジュールだったのも最初はどうなのかなと思ってたものの、テンポ良く進み(個人的には)中弛み感もなかったし、調度良いバランスだと思える長さだったと思う。

個人的には劇中で、パワーレンジャーは宇宙を守る戦隊の隊の1つって言う説明が、(オールスターじゃなく単独作品で見た中では)ありそうでなかった設定で、今後の展開を予感させてくれる嬉しい演出だった。

SFよりもティーンの日常や悩み・葛藤に比重を置いた描き方が監督の前作「プロジェクトアルマナック」とも通じる部分があったし、そこで日本の劇場版と差別化出来てる気がした。

ブライアン・クランストンさんの演技は全く違和感無いが故に、(ブレイキング・バッドで気になった役者さんだったのに)ブライアンクランストンさんであることを忘れるくらいストーリーに集中してた。

合体ロボの登場シーンは結構細身の体格ではあるものの、パシフィックリムで興奮した人間なら興奮出来る"重量を感じさせるアクション"で、スーパー戦隊やTVシリーズのパワーレンジャーとは異なるものの、予算を使える劇場ならではのリアル感があってそこも良かった。

最後のスタッフロールで表示される「Saban's Power Rangers」のロゴは、パワーレンジャーだと思ってみていて急に出てきたので、いまいちどういう意味なのか解らなかったけれど(Wikipedia情報ながら)、サヴァンさんがスーパー戦隊シリーズをアメリカに持ってきてやってきた事や、ディズニーの子会社になりそこから独立してまたシリーズを続けたって言うのを知った上で思い返すと、サヴァンの名を冠するパワーレンジャーのロゴを見た人達は感慨深いものがあったんだろうなぁ…。

神社エール