「キャスティンググッド」バースデーカード 映画が好きです。さんの映画レビュー(感想・評価)
キャスティンググッド
今作品のような、感動系の話の評価は難しい。なぜなら、絶対にいい映画だから。感動するから。ただ少し、この映画内容が薄かったように感じられたために、このような評価にした。
そういったなかで、よかった点は、映画早々に母、宮崎あおいが死んだのにも関わらず、彼女の存在感が最後まで確実にあったことだ。ストーリ上の設定でもあるけれど、映画の中で要所に、母の姿が登場し、手紙のナレーションでの絶対的な存在がある。宮崎あおいの温かみのあるナレーションが、物語全体を包み込んでいたと思う。
また、メッセージ性がわかりやすく、観ている側にダイレクトに伝わっていた。「人生の主人公は、自分」という、シンプルなメッセージだったけれど、勇気を持つこと、自分を大切にすることをしっかりと伝えていた。
この映画の中で、際立っていたのは家族である、ユースケサンタマリアそして須賀健太である。彼らの持つ独特のユーモアが、映画全体に感動だけでなく、穏やかさをもたらしていた。
橋本愛、宮崎あおい、そしてユースケサンタマリアと須賀健太、バランスのとれたキャスティングが、この作品の良い点だ。
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