「泣いちゃうよねw」バースデーカード ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)
泣いちゃうよねw
予告編から「さあ泣かせますよw」と製作者側の腕まくりの様子まで見えてしまうような、鼻息が聞こえてきそうな作品ではありますがしっかりとポイントを押さえていて本当に良くできた作品です。
宮崎あおいちゃんの実力は十分すぎるくらいわかっているんだけど、橋本愛ちゃんってあまり知らなくて、ハズレだったらどうしようかな?とも思ったけど評価が良いので鑑賞。
小学生時代の子役はいまいちパッとしない演技で「ふーん」と言う感想。でも宮崎あおいが包み込む様な自然な演技とスクリーンから溢れ出る様な優しさで見ていてほのぼのとする。
色々と時は進み、橋本愛ちゃんも徐々に大人に、、、。お母さんは亡くなる前に子供の誕生日にバースデーカードを作っていてその1枚1枚にとびきりの愛と優しさがこれでもかと詰まっている。
それでもそのカードを作るのにも色々と、、、。
本当にテーマとしているのは今現在でも世界中で起こっている出来事で、たぶんお母さんの病気は癌なんだろうけど、そんな母と残された家族のお話。
本当にどこの家庭に起きてもおかしくないし、起きうる出来事。しかしバースデーカードを通してあまりにも美しく、優しく、諏訪の美しい風景や小豆島の海を通して見ている人の心に母の、また父の愛を見せつけてくる。
こりゃあね、泣くなっていうのが無理ですよ。昔におばあちゃんを癌で無くしましたが、今でも優しい声が聞こえる。自分の死期を理解し、ましてやまだ小さな子供を残して逝ってしまうのはどんなにも無念な事か、それを表現できる宮崎あおいちゃんも素晴らしい女優なんですけどね。
自分で産み育てた人からの気持ちはどんな物なのでしょうね?
女に生まれていたらこの作品を見るとどんな風に感じ、涙したのでしょうか?
そんな素敵な作品です、あと橋本愛ちゃんも素敵な演技をされていました。
嫁も手芸をやっているっていうのも少しは要素にあったかな?w