「キアヌ映画=スピード感」ジョン・ウィック チャプター2 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
キアヌ映画=スピード感
戦争にしろマフィアの抗争にしろ不条理な状況、世界なのにルールとか仁義があるのは共倒れを防ぐ知恵なのだろうか、本作でもハイテーブルが牛耳る裏社会の掟があるのだが特異なのは聖域のようなホテルや価値はよく分からないが特別な通貨まで備えていることだろう。殺し屋稼業に嫌気がさして足を洗おうとしても難しい、降りかかる火の粉は自ら払うまでと殺しの技の限りを駆使して敵を殲滅するという単純なプロット。凄まじい殺し合いなのだが主人公がキアヌで愛犬家なので単なる殺人狂バイオレンス映画とならずに済んでいる。もっとも出世作スピードのような息もつかせぬ展開に圧倒され理性など働かせる余地がないのは凄い演出だ。追放処分がどういうものなのか続編を観たくなるエンディングにも映画会社の商才が伺える。
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