「TOHOシネマズ南大沢にて観賞」ジョン・ウィック チャプター2 shallowwhiteさんの映画レビュー(感想・評価)
TOHOシネマズ南大沢にて観賞
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本作の話の発端はジョン・ウィックが己の意思と関係なく、無抵抗の女性を(非道な暗黒街のボスだとしても)撃つというものであり、受動的でどうもスッキリしない。
前作は「俺の犬」という理解し難いパーソナルさで能動的羅刹と化すジョン・ウィックが面白かったのだが。
また、ガンフーコンバットも冒頭のはモタモタして、ローマ編も倒す相手が明らかに多すぎて、単調な一人称ゲームを見ている気分になった。
この時点で前作比で大きく失望。
ところが、バウンティ口座開設からの暗殺者たちに一斉メール。ここから別映画のように一気に面白くなった。
アクションはやはり個対個。
それまでの単調な有象無象相手の退屈な銃撃戦とは違い、殺しのテクニックとテクニックがぶつかり合うアクションの祝祭。これは興奮!
ネオンカラーや極端な白など、街中が艶やかな美しい画となっており、撮影と美術装置も気合いが入っている。
また、ボディガード扮するルビー・ローズが全てのシーンにおいてクールだ。手話が格好いい。
クライマックスも単調な多数相手の銃撃戦があり、ラスボスの締め方も物足りないが、ルビー・ローズとの一騎討ちが上がるのでOKとしよう。
そして、ラスト。シリーズの特徴であり、のびのび仕事が出来る前提であった「殺し屋界」が牙をむき、ジョン・ウィックは疑心暗鬼となり恐怖で駆け出す。
凡百の前振り映画では考えもつかないクールで新しいクリフハンガーだ。
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