「妥協とは二人で不幸になること?」あなたの旅立ち、綴ります kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
妥協とは二人で不幸になること?
自分の訃報記事(obituary)を用意しておこうと決意した、裕福だが孤独な老人ハリエット・ローラ。地元新聞社の訃報記事担当アン・シャーマンを見つけ、彼女に依頼するのだが、ハリエットのことを良く言う人はいなかった・・・
かなりユニークな設定。遺言だとか、葬儀を生前に企画したりする人はいるけど、訃報記事を準備する人はなかなかいない。老人のわがままに付き合わされた形となったアンだったが、とにかく家族に愛されていたこと、同僚に尊敬されていたこと、有色人種・障碍者の人生を変えるようなこと、4つ目にワイルド・カードという、項目を達成させることに努めることに。
このワイルド・カードというのがかなり肝となっていた。まさかかつての趣味であるロックを中心とした音楽をネタにDJを始めるなんて・・・驚き桃の木である。選曲については、ノリのいい爽やかなロックといった雰囲気なのだが、知らない曲ばかり!エンドクレジットで確認するも、知っていたバンドはキンクスのみ。これがDJとしての役目だったのだなぁ~ということと、良い一日じゃなく意味ある一日を過ごすことなど、人生経験が豊富なお言葉を拝聴いたしました。
施設にいた少女ブレンダも連れて、娘のもとへと旅する3人。この辺りからはアメリカ映画らしい展開でしたが、アンも色々と教わり、人生は始まったばかりという言葉に温かさを感じました。
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