「ハッとする名言がいっぱい。」あなたの旅立ち、綴ります kizkizさんの映画レビュー(感想・評価)
ハッとする名言がいっぱい。
嫌われ者の老婦人が若手女性記者に”死ぬ前に訃報記事を書いて”と無茶をお願いする話。
良い意味で予告編を裏切って”過去”より”今、未来”のお話でした。
メインかと思ってた訃報記事を書くことはいつのまにか重要ではなくなります。
ハリエットの新たな人生をアンが一緒に過ごす様子が、コメディ/音楽映画/ロードムービーなど色んな要素で素敵に描かれる。
そして結びは見事に話をひとつの円にする。ラストシーンには思わず映画館で拍手しそうになりました。
ハリエットもアンも適度に汚い言葉使いなのが良いです。子気味良いスラング。F◯ck Bomb!
役者の演技は見事。不満とハッピーの退避をわかりやすく表情に出してる。考察したくなる複雑な表情でなくわかりやすく感情を表現。それが見てて気持ちよかったです。
ラジオDJのシーンがいくつかあるのですがコレが見事。選曲、曲順を考えてリスナーに届けるのがDJってのを素敵に描いてる。そこらへんの音楽映画以上に音楽映画。
ラジオDJもクラブDJもDJってこういうことだよなってハッとしました。
超イラつく老婦人がメインの登場人物でありながら、見ているときも見終わったときも心が洗われる気持ちよさがあります。ハッとする名言がいっぱい。
シンプルに感動できる。メッセージも受け取れる。見ていて気持ちいい。
あんまり話題になってないけど傑作でした!
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