「Demolition(解体)」雨の日は会えない、晴れた日は君を想う Kさんの映画レビュー(感想・評価)
Demolition(解体)
何か悲しいことが起きた時、即座に悲しみに沈める人もいるだろうが、何を想えばいいかも分からないところから始まることもある。この主人公のように、わからないものを探すために、些細なきっかけに触発されては、去来する思いのままに奇行を重ね、やみくもな行動の中からも最後には何かを得る。そんな生き方が私は好きだ。
ちらちらと見え隠れする映像で語られない裏目を紡ぐような構成は深みがあって秀逸で、挿入歌の入り方もよい。Demolitionという原題の直接的なイメージを補完する邦題も素敵だ。
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