劇場公開日 2016年12月23日

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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場のレビュー・感想・評価

全105件中、101~105件目を表示

5.0考えさせられるし、考え続けなければならない

2016年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

興奮

難しい

他人の命の重さを、会議室内の議論で決定していいのか、時間をかけた調査の末の結論なら、それに犠牲が伴うのは仕方がないのか…

鑑賞中も自分の気持ちが揺らいだり、鑑賞後もいろいろな登場人物の気持ちになって、自分の気持ちの立ち位置を考え直したり、本当に考えさせられる作品でした。

遠く離れた民家に落とす爆弾を発射するボタンを、押す、押さない、の緊迫感。本当に手に汗握る、ハラハラドキドキさせてくれる映画としての面白さも十分にありますし、今現在起きているドローン攻撃について、知る、考える機会にもなる重要な問題提起作品にもなっていると思います。

アラン・リックマンの遺作となった今作。厳しさの裏側に優しさを秘めた、彼ならではの演技は素晴らしかったです。

本当に鑑賞できてよかったです。

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じゅうか

3.0精神の疲れる戦い

2016年12月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

難しい

作戦は単純。テログループを爆撃をするか、否か。昔の戦争ならこんなこと軍部の偉いさんの判断で済んだことが、巻沿いの最小化、友好国への配慮、ターゲット間違いの防止、各専門家や偉いさんの許可、等々 精神的に疲れた。現在、本当にここまでのことやってるのか??と聞きたくなるようなあ作品でした。
軍事とか好きな人にはお勧めです

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けん2

4.5新たな戦争の在り方とは。

2016年12月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

第二次世界大戦では、多くの国民を巻き込み戦争をしていました。

大量の血が流れ、たくさんの大切な命が失われてしまったあの時代。

あれから70年。

今の時代の戦い方は、進化したと言えるのでしょうか…。

会議室に座り、指示を仰ぐ中佐。

彼らの指示を静かに待つ一人の兵士。

実に静かな場所でも、確実に戦いは始まろうとしています。

標的はテロを行おうとする人物のアジト。

アジトの建物をドローン兵器を使って撃ち落
とそうとしています。

いざ撃ち落そうとした瞬間!

パンを売る一人の少女がその建物のそばに…⁉︎

罪なき一人の少女によって攻撃は実行に移せません…。

しかし、確実にテロ組織の準備は進められて行きます。

少女の命を守るため攻撃を中止するのか?

テロで失われる多くの人々の命を守るため、少女もろとも攻撃するのか?

選択は二つに一つ。

彼らが出した答えとは?

自分がもし大佐だったなら、爆弾の発射スイッチを押せるのだろうか?

とても難しい問題です。

やはり、戦争は犠牲ばかりを生んでいるとしか思えません。

最後に…この映画が遺作となったアランリックマンさんのご冥福をお祈りします。

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ガーコ

4.0舞台劇としても成り立ちそうな内容。主要人物たちによる会議の応酬に徹...

2016年12月2日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

興奮

難しい

舞台劇としても成り立ちそうな内容。主要人物たちによる会議の応酬に徹した構成は『シン・ゴジラ』と同じで、対話から滲み出るユーモア度も似てる。しかし徐々にシニカル度が増してついには手に汗握る展開に。
これを観た後だと、『シン・ゴジラ』がいかにヌルいかがよく分かる。

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regency

5.0心を揺さぶり続ける102分

2016年12月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

見る側に究極の選択を突きつけるだけではなく、それぞれの立場の人間の葛藤をとても丁寧に描いている作品でした。

 ◆緊張感のある映像で、いちいちドキドキハラハラが止まりません。

敵に見つかるのではないか?と、ドキドキハラハラ。
コイツはどんな決断を下すのか?と、ドキドキハラハラ。
この後、一体どうなっちゃうの〜?と、ドキドキハラハラ。
お堅い映画ではなく、エンタメとしても楽しめます。

政治家が保身に走るグダグダ感は、『シン・ゴジラ』でも同じようなシチュエーションがありましたね。
(そのてん本作のアメリカはキッパリしていて凄い)

しかし、絵空事ではなく、ここまで出来てしまう現代の技術に驚き。
そして、軍が下した命令なのに一兵士が再考を要求出来ることにも驚きました。

◆究極の選択ではありますが、物語としての結論は、きちんと出ます。

ラストに向けて、アラン・リックマンの芝居もビシッときまり
「やっぱりそうだよな。これで正しかったんだよな。。。」と観客が自分を納得させようとしている矢先に、事の顛末が描かれます。

更に追いうちをかけるようなシーンが続き、
そこから“見る側の価値観を揺さぶり続けたい”という意図がみえてきて…
映画は「常にいろんな立場から考え、葛藤し続けるべきなのだ」と語りかけてきます。

だって、善と悪の二つだけで割り切れる世界こそが、一番恐ろしいのだから。

少女を乗せるトラックもテーマを象徴しています。

集団として見れば敵でも、個として見れば誰もが良き隣人。

心を揺さぶり続ける102分。多くの方に見ていただきたい!

最後にアラン・リックマンに合掌  ( ̄人 ̄ )
彼の、身悶えするほどのジェラシーに耐える演技が大好きでした。

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