「お金に呪われた家族映画。そしてニューハーフは優しい。」ブランカとギター弾き コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
お金に呪われた家族映画。そしてニューハーフは優しい。
内容は、時は21世紀の現代のフィリピン🇵🇭スラム街に産み落とされた手癖の悪い10才程の少女ブランカと町の公園で物乞いギター弾きピーターを取り巻く家族と愛情をテーマとした作品。どこかで見たぞこんな映画。そう!『万引き家族のフィリピンバージョン🇵🇭下位互換』そんな感じの映画でした。好きな言葉は『鶏🐓昔は飛べた。人間に甘やかされて飛べなくなった。私飛べるよ!』2人の新たな新天地に移動中にバス🚌の中での1場面。自由に憧れ得られない自由に希望を募らせる言葉。『皆んな目に見えるモノにこだわり過ぎる』ピーターの言葉。戦争🪖批判とも取れるTV📺番組やお金💰💴しか映さないTV📺番組にも伝えたい事が分かりやすく映像として伝わった。好きな場面は、やはり孤児院に連れて行かれて別れ間際のピーターの手を映すシーン🫱🫲握り返したい気持ちが痛いほど伝わりお互いの気持ちが苦しいほど伝わりました。印象深い場面は、ブランカが鶏小屋に監禁され助けにきたピーターに対して子供のギャングがピーターに言う言葉『この子が欲しいなら俺から買え!』この発言は自分を一番に家族として迎えて欲しいと勘違いしてしまいました。台詞の使い方難しいですね。赤の他人同士のが普通の家族よりも強い絆に結ばれると言う脚本は荒削りで場当たり的でもありましたが監督が写真家という肩書きもあり構図が決まって普通に見れました。手ぶれのカメラワークの緊張感や夕日の美しさスラム街のゴミ浮かぶ川や湿気の多い焼け付く日差しと立ち上る臭いがその場にいるかの様に感じられ心地悪かった感じがしました。最後に流れるメッセージ『家それは誰かが貴方を待ってくれる場所 バウミ』これが伝えたかったな?!走り走りの伏線が単発で回収されず脚本に不備がある。上手く伝わらないもどかしさを映像が美しすぎるのて受け入れられてしまう非常に不思議な作品でした。