誰のせいでもないのレビュー・感想・評価
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邦題は無視して見るべきか─
自分にはヴェンダースの絵が合っているかもしれない。
突発的な出来事が発端となって物語は始まるけれど、内容はいたってシンプルであり、世の中の一部を切り取ったようなストーリー、だから悪く言えばつまらないのかもしれないけれど、人生なんて何とかなるでしょう、といった楽天的な内容だったと認識した。それを受け入れるかどうか人それぞれ、自分としては映像が非常にしっくりとくるものばかりだったので、それなりのストーリーさえあればこの作品は楽しめたなという印象。音楽の使い方というか響きも非常に効果的だったように思う。それほど難解ではなくむしろわかりやすいと思ったし、絵と音楽がシンプルに結びついて、感情が容易に見て取れるように思った。
シャルロット・ゲンズブールも良かったなー、彼女を捉える絵がことごとく素晴らしくて、ありきたりの表現で言えば、これこそがまさにフォトジェニックな映画なんだと思ったところ。さすがはヴィム・ヴェンダース、と個人的には思った。
絵と色味と空間と音、こだわりの極みを見て取れたけど、油断すると意識は飛んでしまうこと必至。
3Dで観ました
監督、キャストに期待して、3Dで観ました。
元々3Dが好きでない私にとっては、本作における3Dによる効果よりも不便さの方が勝ってしまい、すぐに後悔しました・・。
作品としては、前半は少しありきたりな感もあるのですが、事故から12年経った後の登場人物たちの心の描き方がいいなと思いました。
エンドロールで原題 ”Every Thing Will Be Fine” を目にした時は、ちょっと苦笑してしまいました。時間が経つにつれ、原題に面白さ(よくぞ言ってくれた!のような)を感じるようになっています。
誰かのせいではある
映画「アンチクライスト」や「ニンフォマニアック」の印象が強過ぎてC・ゲンズブールが気味悪く何を仕出かすかとヒヤヒヤしたがL・V・トリアーの作品では無くヴェンダースだからと落ち着いて観ていたが何も起こらなかった!?
2Dで鑑賞したがラスト辺りで3Dだったんだと思う位で3Dの効果はあったのだろうか?
子供を欲しくない男がいつのまにか二人の父親になってしまった!?
罪悪感
不慮の事故とはいえ日本では罪に問われるだろう悲しい出来事。
被害者家族と加害者の苦しみは理解出来るけれど加害者の彼女が心無く感じてしまい違和感しか覚えない。
加害者である主人公にしても罪悪感というより、トラウマと感じている様で気持ち悪くすっきりしなかった。
個人的には、ヴェンダースはもういいかな。
ヴェンダースの作品は『パリ、テキサス』の幻想で結構観ましたが、結局どれもあれ以上の作品にはなり得ず…
今回の作品も主人公が持つ空虚な人生感はちょっと期待しましたが、何が起きると言う訳でもなく…
私の中でのヴェンダースはもうただの一発屋ですw
今回3Dで鑑賞したのですが、『ピナ・バウッシュ』の時の3Dは体験として新しく美しいと思いました。
ただ今回の3D(奥行きがあるタイプ)は画面のスクリーンが額縁の様に気になり、観ている途中何度も現実に引き戻されました。今回の様な作品には2Dの方が風景も色も美しいだろうに、3Dにした意味が感じとれませんでした。
個人的には、ヴェンダースはもういいかなと言う感じの作品でした。
誰も報われない
ヴィム・ヴェンダース監督最新作『誰のせいでもない』試写会へ。
雪の日にソリで飛び出してきた子供を轢き殺してしまった作家と遺族の、事故後12年を描く物語。
それぞれが抱える、誰も責められない悲しく苦しい感情が丁寧に映し出される。
どのシーンを切り取っても美しい映像で見応えのある作品。
後半の展開は予想できなかったし、怖くて震えた…
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