「正義の反対はもう一つの正義。悪に対せるのは更なる悪。 冒頭に麻薬を...」カルテル・ランド ナカシマさんの映画レビュー(感想・評価)
正義の反対はもう一つの正義。悪に対せるのは更なる悪。 冒頭に麻薬を...
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正義の反対はもう一つの正義。悪に対せるのは更なる悪。 冒頭に麻薬を精製している最中にカルテルの幹部が「麻薬は悪いのはわかってるが、そんな良心の声を聞いていたら貧乏のままだ」そんなセリフを吐く。
この映画の主人公である医師は、自分の良心の声を無視出来ず勇気を奮い立たせ、カルテルに対抗していった話。このお医者さんは実は女癖悪く家庭がバラバラになっただの非常に人間味溢れるオッサンではあるが、良心の呵責から前向きに進んで行った。
メキシコって国の麻薬産業がGNPに占める割合は、数字上には載らないが相当あるんじゃ無いかな?大消費国が隣にある訳だし。この構造を変えないとガン細胞が徐々に体を蝕む様にメキシコは壊れるんじゃ無い?と思う。昔のアフガンの様に国策として麻薬産業やって大規模化と効率化で質が良く安価なのをアメリカにガンガン流してジャンキーまみれにするってのは現実的ではないか。唯、あらゆるカルテルが跳梁跋扈して統一性が無いっていうのがメキシコの治安を悪化させている事実、隣の大国が麻薬の大消費国でありながら、武器も簡単に手に入れられる供給国である地理的な事実、第一次産業がNAFTAで破壊されてるらしい事実。
正直、全てがなくなって良心しか無くなった時に前に進めるんじゃないのか。ごちゃごちゃ過ぎる。
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