ノーザン・リミット・ライン 南北海戦のレビュー・感想・評価
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前半まったり、後半ドタバタ、
しかし、北も、変にちょっかい出したり強がったりするよりは、周りの国と仲良くして自国を豊かにした方がいいのになー。 それこそ、北でワールドカップでも開催できるくらい、落ち着いて平和に発展したらいいのに。 飢えてる国民が不憫だ。
そう言えばそんなこともあった
当時、ニュースで報道されていたのを思い出した。日本ではあまり詳細については、報道されなかったと記憶している。W杯の時期であれば、韓国は大事にしないとの理由で、北朝鮮側が計画した第2延坪海戦ということらしい。
現代の若者兵士の日常を描く部分では、韓国らしさが全開。上士官の目を盗んで、皆で調理して食べたり、ワールドカップサッカーを見たり。如何にも韓国らしい。日本の自衛隊だったら、素直に願い出て許可するとかなりそう。韓国は、上に立てば威張る散らしそうだが、日本は、責任が重くなるって感じか。
家族との人間関係や各兵士の個性を描いて、よくある戦争物の作りになっているが、韓国人の顔が似ているせいか、誰が誰だか少し覚えづらかった。そこまで、深いストーリーではなかった。
実際の戦闘時間と同じ時間の戦闘シーンとなっているようだ。T34の85mm砲を何発か食らったら、あの艇の大きさだと、かなりの損壊、被害になりそう。映画では、銃による被弾が多かったように見えたが。
あの韓国でさえ、W杯の開催期間だったせいで、この事件はそれほど大きく取り上げられず、14年も経ってからの映画化と聞いて、後世に残すための映画かなと。
ちょっと不思議だったのは、味方の別な艇もすぐ傍を航行していたのに、なぜ相手との交戦が少なかったのかと思ったが、実際は、攻撃を受けた哨戒艇は、集中砲火を浴びて交戦不能となり、その後、もう一隻の哨戒艇が攻撃をし、他の2艇が加わって攻撃したが、北朝鮮側に逃げるのを許してしまったとか。空軍出撃せずに、大事になるのを嫌ったのか?
北朝鮮の狙いが見事にあたった交戦だったということか。
2002年に起きた韓国と北朝鮮の艦艇による砲撃・銃撃戦、第2延坪海戦が凄い迫力で描かれている
キム・ハクスン製作・脚本・監督による2015年製作(130分)の韓国映画。
原題:Northern Limit Line、配給:ツイン。
こんな戦闘があったことを私は全く知らなかったが、韓国中がサッカーワールドカップ3位決定戦に熱狂していた2002年6月29日に起きた、韓国と北朝鮮の艦艇による砲撃・銃撃戦、第2延坪海戦を描いている。
前半は静かに、主人公の少年ぽさが残る医務兵(イ・ヒョヌ)、艦長(キム・ムヨル)、操舵長(チン・グ)、同じ357艦に乗る海兵隊の仲間達のキャラクターが、家族も含めて丁寧に描かれていく。このことにより、戦闘による彼らの死により強いインパクトを付与している。
いきなり攻撃を仕掛けてくる北朝鮮側の艦長も、敵船偵察のためか漁民に扮しての国境超えで捕まるかたちで、前半に顔出しをする。
そして後半、静から動へのコントラストが見事だが、物凄い迫力の敵艦船からの攻撃が行われる。韓国側も応戦し、凄い迫力での戦闘が30分程(実際の戦闘時間通り)も続く。その戦いにより艦長は戦死(実際には最初の砲撃で即死だったらしい)し、操舵長も舵輪に手を縛りつけたまま死亡し、火災が起きた艦体と共に海中に沈む。仲間たちも後3名が戦死。仲間の死への怒りから一斉射撃を行う主人公も、ズタズタに撃たれてしまう。他艦船から救助され病院に運ばれて一度呼吸が蘇ったが、結局は亡くなってしまう。
主人公が助かりそうで、亡くなってしまう映画は、事実とはいえ珍しく、インパクトが大。そして何といっても、少し前に隣国でこの様な戦争行為が実際に起きていたことに驚愕。日本では殆ど報道もされていなかったのでは。いきなり戦争行為を行なってくる北朝鮮海軍にも驚き。
この第2延坪海戦の目的は、計画的で軍上層部の関与は示されていたが、映画では明らかとはされていない。調べてみると、無様な結果となった第1延坪海戦の仕返しとの見立てが目についた。映画自体とは離れるが、あれだけの戦闘行為をしても、ワールドカップの最中でもあり戦争にはならないとの読みは多分かなり正確で、かなり怖いものがあるとも感じた。
監督キム・ハクスン、製作キム・ハクスン、脚本キム・ハクスン、編集スティーブ・M・チョー、音楽モク・ヨンジン。
出演
キム・ムヨルユン、イ・ヒョヌドンヒョク、チン・グサングク。
ならずもの国家
戦意高揚映画かと思ったら戦死者への追悼映画でした。映画は2002年6月29日に黄海延坪島付近で勃発した北朝鮮と韓国の艦艇による西海交戦(第2延坪海戦)を描いてる。
第2とあるが1999年6月15日にも同様の戦闘が起きている。まさに黄海上に連合軍により設けられた韓国と北朝鮮の軍事境界線、北方限界線(Northern Limit Line)界隈は不服とする北朝鮮との間で今もくすぶり続けている火種の海域です。
何故、14年も経っての映画化かというと当時はWカップ熱や金大中大統領の融和政策の影響もあり大事にはならず追悼の儀式も2016年になって西海守護の日が制定されてからであり、近年になってようやく見直しの機運が高まっていると言うことらしい。
2時間越えの長尺だが前半は境界警備艦艇の乗組員たちの日常を描いている、1時間15分頃から戦闘場面が30分間続くが、これは実際の交戦時間と同じにしたかったようだ、それにしても奇襲を受けた韓国艇の兵士たちが次々に撃たれてゆく様はとても正視できません。
この時期はWカップ開催と言うこともあり紛争抑止の観点から韓国軍からの先制攻撃が止められていたことを逆手にとった奇襲でした。この事件を機に領域侵犯を犯す艦艇に腹を向けての遮断機動航行は撤廃されたが時すでに遅しでしたね。
防戦しかできない日本も甘くみられているのではないか、相手はならずもの国家と要らぬ心配が頭をよぎります。
見所まで引っ張る引っ張る
2002年日韓サッカーワールドカップ中に北朝鮮警備艇が領海侵犯をし、韓国軍艦艇へ奇襲攻撃したお話。 実話らしいです。 海上戦闘シーンが見所ですが、130分の前半65分丸々海兵達の私生活を含めた大人し〜い話となっております。 後半になれば、いつのまにか北朝鮮から先制されてドンパチ。いつのまにか血だらけ。 主人公の青年もこの映画の役に立っているか不明な役に。 戦争ドラマは沢山観てきたが、こんなにドラマ性が薄く感じたのは久しぶり。 何も飾らず有った出来事をそのままにという感じの映画。 私とすれば拍子抜け。もう少しドラマ性があればと残念です。
戦闘シーンだけでなくて…
タイトルだけを見ると戦闘シーンがたくさん!に思えるのですか、実際に戦闘開始となったのは後半からです。 戦闘時間は30分とのことですが、見応え十分でした。 前半で戦闘員の家族との時間、表情がかなり出てきたせいか、劣勢となって行く場面では、家族のことを思い、涙がじわりじわりと来ました。 北朝鮮製との戦闘の意義など、考えさせられるものがありました。
イヒョヌ
14年前の話。今時艦船同士が海賊船みたいに向き合って撃ち合うというのは、きっと北朝鮮×韓国間でしか起こらない気が。結構長い間撃ちまくって甲板をのたうち回る兵士達が描かれる。北朝鮮のことを悪く描いたりはしていない。同じ民族で、隣同士でいがみ合うって改めてアブノーマルな事態だと思う。背中合わせだから、いつ戦争が起こってもおかしくないというか、あくまで今は長い停戦中なのだ。イスラエルとパレスチナ、トルコとシリアは遠いところの話だけれど、実は同じことが海峡隔ててで起こってるってこと。危ないから警戒しろって話ではなくて、さっさと止めさせる義務と責任があるって話。こことよそをリンクさせる事象は意外と日本赤軍だったりする。因みに映画としてはありがちな捧げる系描き方なのでさして面白くはない。
韓国映画の力強さを感じます
韓国の戦争映画の力強さをあらためて感じました。戦闘前の平和なシーンに大半の時間をかけてますが、飽きさせません。戦闘ばかり見せて終わる訳ではありません。反戦といったメッセージを伝えるよりも、まずは忘れ去られそうな真実をしっかり歴史に刻みたかったんだと思います。
よかった
現代っ子が戦争を戦うのがリアルに描かれていて怖かった。容赦なく銃弾が飛んでくるのがとても怖い。死者がもっと膨大に出ていそうだったので実数が意外と少なかった。
戦争が始まるまでの日常描写がとても丁寧な割にあまり個性のない表現で面白味に乏しかった。もうちょっと短くしてほしかった。
戦闘場面がとにかく怖かった。最近見た中で一番怖い。あそこだけもう一回見たい。
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