「観てよかった」トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 すっさんの映画レビュー(感想・評価)
観てよかった
ブラックリストの時代…思想に名前が与えられ、思想に細かな違いがあれどその名前で悪、正義が決められてしまう時代。正義に反する「悪」は映画界で名前、顔が奪われてしまう時代。息苦しく、悲しい時代。
その時代の中で、それぞれがそれぞれの方法で立ち向かっていく。それは、自分にとっては正義を守る方法であっても、他人から見ればエゴであったり偽善であったり。
本当に息苦しい。
トランボの最後のスピーチはそれらを終わらせる、心のこもったものだった。
「ブラックリストの時代において、英雄も悪役もいない。全員が被害者だ。」
これはトランボにしか言えない言葉だし、なにかがスッと解けた気がした。
見終わって気持ちのいい映画だったなあ。
なにより家族が強い。クレオの表情に、言葉に、夫へのそして家族への愛を感じた。女はどの時代も強いね笑
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