「残念な人オンパレード」ハロルドが笑う その日まで odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
残念な人オンパレード
クリックして本文を読む
店を潰された逆恨みとして復讐ならわかるが誘拐なんて手の込んだ手段をとるものだろうか?
案の定、向こうから跳びこんできたなりゆき誘拐という奇妙なプロット。
こんなに緩い犯罪ものも珍しいし、登場人物がこれほど残念な人達ばかりというキャラクター設定も度を越している。したがって「切ないのはお前だけじゃない」という気づきを生み、マイナスとマイナスが掛け合わさってプラス思考に傾く力学。リアリティのなさが逆にリアリティを生むという高度な映画かも知れませんね。
年寄の暴走映画、「人生に乾杯」や「ジイサンズ」よりは奥が深いがハチャメチャな暴走老人「RED」のほうが娯楽性があるし、老いの人生を真面目に考えたいならクリント・イーストウッドの映画の方が好みではありますが北欧味もたまになら良いかもしれません。
コメントする