ザ・フラッシュのレビュー・感想・評価
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フラッシュのオリジンであり、ライジング
【あらすじ】
ヒーローの「フラッシュ」は死んだ母を救うために過去へ戻る。そこで能力に目覚める前の自分に会ってしまい...。
【感想】
試写会で鑑賞。フィルマークスありがとう。
既にヒーローとして活躍しているフラッシュ/バリーが過去に戻ることにより、まだ能力に目覚める前の自分に出会う。
「過去のバリー」が能力に目覚めていく過程を描くのは、ヒーロー映画の1作目の気分で楽しめる。一方、この映画を通して成長していく「現代のバリー」を観るとヒーロー映画の2作目のような気持になる。
1本の映画でヒーローの「オリジン」と「ライジング」を観られる今までにない映画だ。
フラッシュ/バリーを演じたのはエズラ・ミラー。
「過去のバリー」と「現代のバリー」は全く別の人物に観えた。これは2人の髪型が違うからではなく、エズラ・ミラーの演技力によるものだ。
素晴らしかった。
アクションシーンもただ早く走るだけでなく、様々な能力も魅せてくれて見ごたえがあった。
フラッシュだけでなく、バットマン・スーパーマンの活躍も見逃せない。
アクションシーンの魅せ方を差別化しているように感じ、三者三様の魅力を観客は感じるだろう。
一つ残念な点を挙げれば、サプライズのカメオ出演だ。
この映画に限らず、最近のヒーロー映画はサプライズのカメオ出演がノルマのようになっているように感じる。確かに観客もそれを期待しているのは事実だが、無理に入れる必要はないと思う。余計なカメオ出演は観客を混乱させると思う。
ただ、今回の「マイケル・キートン」のようなストーリーの主軸に絡むのは大歓迎だ。彼の鋭い眼光や泥臭いアクションシーンも間違えなくこの映画の魅力だ。
そんな、大物キャスト達にも顔負けすることなく、フラッシュはこの映画を走りぬく。これからのDC映画も楽しみだ。
タイトルなし(ネタバレ)
タイトルが出そうで出ない冒頭のスピードスケーターの様なポーズが良くて、後で能力を失った時の伏線になってて笑える。普通の服で走ると摩擦で服が燃えるのは納得。
色々とあるが、元々は母親を助けるのが目的の話で、主人公は《フラッシュ》ではなくて《バリー・アレン》だ。
そのエズラ・ミラーの二人分の演技が良くて、バリーは途中から2人の役者が演じてる?と錯覚する位にスムーズ。最近のやたらと顔がパカパカ開く(『ブラック・パンサー』、『アントマン』シリーズの様なヒーローの仮面と役者の表情を出す)演出がほとんど無いのも良かった。
結果母親は助けられず、父親を助ける事になるがしっかりと感動シーンはある。
公開当時に劇場で字幕版で鑑賞。今回2回目は吹き替え版で鑑賞。
トマト缶
公開前の盛り上がりは何だった?
DCユニバース、初の大成功!
「ザ・フラッシュ」については、とにかく面白いっていうことしか伝えられないよね。予告を観た時から面白そうだと思ってたけど、こんなに面白いと思わなかったよね!
今まで観てきたアメコミ系映画の中でも、ベスト5には入る面白さ。
何だよ、DC面白い映画作れるじゃん!
それもこれも、必要なことは映画の中で最低限ちゃんと説明される構図になっているからだ。オープニングミッションの中に①フラッシュがジャスティス・リーグに所属していること②世間でもそれが認知されていること③ジャスティス・リーグの他のメンバー④フラッシュの能力や能力の副作用⑤フラッシュことバリー・アレンの性格、という「映画を観る上で把握してなきゃならないこと」がきっちり入っている。
多分、過去の作品を観ずにいきなり「ザ・フラッシュ」だけ観ても置いてけぼりにされずに済むだろうと思う。
性格や立ち位置も相まって、元々フラッシュは他の作品でも割とコミカルなキャラクター。それを十分活かした「本人は真面目にやってるけど、何だかちょっとシリアスに乗れない」感じが絶妙に面白い。
母を死の運命から救い出す為、過去を変えてしまったバリー。元の時間軸に戻るはずが、過去のある地点に弾き出されたことで、同じ世界に自分が2人。
歴史通り過去の自分に能力を与えようとして、自分自身は能力のない「単なる未来から来た人」になっちゃう展開も面白いし、能力目覚めたてのヤング・バリーに翻弄されるのも面白い。
倒したはずのゾッド将軍から世界を救う為、普通のスーパーヒーロー物なら主人公がゾッド将軍と戦うことになるんだろうけど、今のバリーは知識はあってもただの人。戦う手札を揃えようと必死にジャスティス・リーグのメンバーを探さなきゃいけないのがフラッシュらしい「シリアスに乗りきれない」感じ。
ワンダーウーマンは手掛かりさえなく、アクアマンは生まれてない。バットマンだけは謎の存在ながらも一応みんな知っていて、何とか訪ねたブルース・ウェインは別人。いや〜、これどうするよ?の連発だし、状況に翻弄されるバリーがいちいち面白いのである。
作品は「ザ・フラッシュ」だけど、実質バットマン映画とも言えなくない。現在パートでバットマンを演じたベン・アフレックは今回が最後のバットマンらしく、だからなのかオープニングミッションでの活躍っぷりが凄いし、過去のバットマンは初代を演じたマイケル・キートンで、もうそれだけで映画ファン的に胸熱!
そもそも予告で「I'm BATMAN」って言ってるマイケル・キートン観たからこそ「ザ・フラッシュ」観に来たわけだからね!
過去のバットマンもオープニングに負けず劣らず、ド派手にバットウィングを登場させ、ヤング・バリーと同時に「マジか、かっけぇ」と心躍らせてくれるのだ!
他にも元々普通の人間であるバットマンが爆弾を駆使して異星人と戦うあたりが、「ジャスティス・リーグ」では完全に足手まといだったバットマンとは一線を画す出来映え。そうだよ、こういうバットマンが観たかったんだよ?!しつこいようだがやれば出来るじゃないかDCめ!
話をフラッシュに戻すと、改変してしまった世界はある時点で過去すらも書き換わり、違う世界として分岐してしまっている。その因果はもはや平行世界ではなく、色々な方向に絡み合うマルチバース。
母を助けたい、母の生きている世界を助けたいというバリーの思いとは裏腹に、その願いが足枷となりあらゆる世界が衝突し消滅しようとしている現実。
2人のバットマンが口にする「過去の傷があるから今の自分がある」という言葉、それを受け入れ、母のいない世界を受け入れたバリーに思わずホロリときてしまった…。
いつもコミカルなくせにズルい!
殆どの過去を変えず、たった1つ、トマト缶の位置だけを変えて父の無実を証明することだけは出来たバリー。相変わらずちょっと変人で友達いなそうなバリーに、これでビタースイートなハッピーエンドかな、というところで、現れたブルース・ウェインはまさかのジョージ・クルーニーですよ!
「元に戻ったんじゃないのかよ!」っていうね。今後のジャスティス・リーグってどうなんのよ?!と思いつつも、久々に観たジョージ・クルーニーがメチャメチャカッコいいからどうでも良くなっちゃった(笑)。仕立ての良いスーツで出てくるだけで「マジか、かっけぇ」なんだから困っちゃうよね。
何かほとんどバットマンの話しかしてないが、やっとDCがやりたかったユニバースの成功例を観られた気がする。マルチバースの中でスーパーマンになれたニコラス・ケイジも満足しているじゃなかろうか。
おまけにちょっとだけジェイソン・モモアも出てきたし、初めてDCの次回作が楽しみになったぜ。
俳優と作品は別物
劇場で鑑賞したのにレビューしていなかった事に気付いて、遅ればせながら。
主演のエズラ・ミラーが色々な問題を起こしたそうで、それが原因なのかどうかは判りませんが、前評判と期待を大きく裏切り、興行的には爆死状態だったそうですが、個人的には非常に良かったと思います。
元々、マンオブスティール、スーパーマンvバットマン、ジャスティスリーグと続く一連のDCシリーズは大好きで、その正史の続編に当たる本作にはかなり期待していました。(ワンダーウーマン」アクアマンのスピンオフもありますが、あればあくまでスピンオフとしてカウントしない事にしています。)
本作は、軽いノリのフラッシュが主役ということもあり、前作までの重厚な雰囲気では無く、冒頭からオチャラケ的な演出でしたが、悪ノリしているわけではなく適度なシャレッ気なので、個人的には好感を持てました。
スーパーガールやバットマンとの絡みも良かったし、途中で出てきたラスボスの正体も全く気付かず、最後までマルチバースを素直に楽しめました。
興行収入には失敗作と見られるのでしょうが、作品としては満足でした。
DCも久しぶりに見ようかなという気にさせられる
スパイダーバース2の投稿参照。
最初のベビーシャワーのシーンは掴みとして良過ぎる。
バットマンのパスタを使ったマルチバースの話が分かりやすい。
タイムスリップの件は勢いで押し切ってる感があるが許せてしまう。
ギャグなどの緩急もいい。
アメコミの中ではだいぶ当たりの方の作品なのでは?
エズラ・ミラーの演技が凄まじい
トム・クルーズが大絶賛していたそうですが、ヒーローもの、マルチバースものとしてはスパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームに軍配が上がると思います。マルチバースを扱うにしても合う世界観と合わない世界観があるので、例えばクリストファー・リーヴ版スーパーマンがジャスティス・リーグに加入するというのはイメージしにくく、キートン版とベール版、パティンソン版のバットマンに関してはスーパーマンやその他ジャスティスリーグの面々との絡みは馴染まないイメージなので、キートン演じるバットマンがすんなりマルチバースに馴染んだりスーパーマン捜しを手伝ったりという点には少々違和感を覚えました。
引退したバットマンが復活するという部分に関してはそこで一本作って欲しいなと唆られる点であり、またスーパーガールもほんの少し影があるので暗いトーンで独立した作品が観たい気持ちがあります。
そして作品そのものの評価とは別に、エズラ・ミラーの演技が信じられないレベルです。どう役作りしたのかまるで理解できません。フラッシュがマルチバースで別のフラッシュに会うというストーリーですが、同じ顔の別人が演じているとしか思えませんでした。これに関してはオスカーにノミネートされても驚きません。
ラストは思わず噴き出してしまいましたが、ハッピーエンドとは思えなかったし、これで終わりかは分かりませんがそうだとしたら残念です。ジェームズ・ガンの元に新たなシネマティックユニバースが展開されますが、同じフラッシュやスーパーガールがもっと観たいなと思いました。
3回見てもフラッシュの熱い思いと笑いあり涙ありの映画には。とても好きな作品でもあります!
DCコミックスとワーナーブラザーズが提供しているアメコミ映画でもあり
この先を輝かせる、事が映画としてのブームにもあるぐらいな作品でもあるため
フラッシュがブームに越えるようにするべくのナンバー1大ヒットで作られた映画でもあります!
では。なぜこの映画を作ったのかといいますと実はワーナーブラザーズは創立100周年を超えるぐらいに超ヒット作を作らなければいけませんでした。
そんな中で打ち合わせを重ねて重ねて決まったのがザフラッシュでした!
これが決まった瞬間全一同が手中して本格的なる指導を開始したのもありますし
この映画で最初の100周年を迎えるべく作品でもあることだけは確かにわかっておりました!
出演者が発表された瞬間にまず最初にフラッシュをやるとしたらバリーアレンをやるとしたら
やっぱりエズラミラーでしかないと思ったのはスタッフとしても完璧なる人でもあったからです
ドラマ版のキャストと違ってエズラは役としてのこだわりと細かく作る演出に見どころがあるからです!
そこがドラマと映画の違いでもあり映画ではより面白さを増やしたりアクションをかっこよくしたりするのが最高なんじゃないかと感じました!
完成してない映像を見たときに自分が思ったことが映像を見ている段階でこの作品は100周年記念にぴったりな一作目なんじゃないかと感じたし
感じただけじゃわからないためストーリーや物語の中心的なキャラクターを想像しながら見ていくとより良い楽しみが増えるかと思いました!
試写会ではお客さんの興奮と応援上映みたいな応援がたくさんありものすごく楽しませるイベントでもありましたね
そうじゃなきゃこの映画を楽しめないことでもあるし楽しまなきゃ損しないというのもあるので盛り上がりも大事ですね
エンディングとかもエンディング映像もラストシーンもまだ完成していないときでしたので完成した作品でようやくエンディングとかエンディング映像とかラストシーンも見れました
本当にラストシーンでサプライズ発表もありますます興奮しましたね!
それぐらいに100周年記念としてはこの作品を作ってくれたスタッフと撮影と監督とキャストと音楽と制作に感謝ですね!
ありがとうの気持ちがたくさんあるくらいに好きな映画でした!
3回見た中で3回目で一番好きなシーンがフラッシュが過去に戻るシーンですね
そこで母親と再会したのともう一人のバリーがいてそれがハチャメチャな
コメディー要素が高くなっていて笑いが止まりませんでした!
そしてフラッシュの衝撃なる真相に見ている人たちを涙する
感動の作品でもありました!
一番守りたい人とかを思い出しながら見て欲しいと思いました!
クライマックスは泣いた
CGの使い方
オマージュとギャグとオリジナリティのバランス
テーマ性
心を鼓舞する音楽
全てにおいてインディ・ジョーンズと好対照で、クライマックスは本当に泣けました。
マイケル・キートンだってかなりの年齢なのに、ちゃんとバットマンでした。
もちろんCGやスタントに置き換わってるところは相当あるんでしょうけど、それを気にさせない見せ方を徹底させていて、これこそが作り手の俳優に対する敬意だよなぁ、としみじみ。
ほとんど情報入れずに観たので、クライマックスの色んな展開に、本気で驚きの連続でした。
なんでこの映画があんまり、というか全然ヒットしてないのか。
まとまりはよかったですが、個人的にはやや消化不良
パスタでの説明はわかりやすかったし、またマルチバースかよとは思ったが一作でまとめるのはすごいと思いました。
ヒーローとして、シビアな決断をしたのもよかったです。
主演の一人二役の演技力もすごい。
でも、CG(あえて悪くしたとかいう噂も)や
将軍のかませ犬感、決着がつかないまま終わったのは個人的に消化不良でした。
序盤と走るとことかワクワクしたけど、あんま攻撃タイプじゃないからバトルの時はそこまで映えないのね…
4dxで見たから疾走感すごくてたのしかったです
あとは映画というよりDCのビジネス面においてのゴタゴタ感に疲れました。
ブルービートルはどうなるのか、、
新しいフラッシュ
エズラ・ミラーの演技力
「少年は残酷な夢を見る」「ウォールフラワー」でエズラ・ミラー君のファンになった折、本作のことを知り劇場に観に行った。(レビューは遅れたけど。)
肉体改造に取り組んで撮影に挑んだとの記事を読んでいたが、想像以上にいかつくなっていて驚いた。従来通りのマッチョなアメコミのヒーローだった。男の子達にもウケるにはあそこまで大きくならなくてはいけないのだろうか。大変。すっかり別人。
演技の方はさすがだった。オタクな感じや昔の自分と今の自分の演じ分け。それも、if の設定の異なる世界の、性格が全く異なる同一人物の現在と過去。結構難しい仕事だったと思う。
あとは特撮CGの世界がゴージャス。湯水のようにお金を使っていそう。冒頭の赤ちゃんが大量に空を舞うシーンはシュールだった。
エズラ君、今後はどうするのだろうか。デカイ体のままいくのかな…個人的な好みで言えば細マッチョに調整して欲しい…w。
鑑賞動機:評判10割
正直、「またそれ?」と思わなくもないけれど、終盤の展開は良いし、最後はマ?!ジ?!デ?!と飛び上がった。フラッシュのポーズがいちいちカッコよさよりダサさが上回ってるの嫌いじゃない。楽しいエンドロール好き。でも、これそのまま続ける気なの?
速いは強い
ほかのヒーローの冠映画でいちばん速いってことはフラッシュがいちばん強いのではないかという懐疑をもつことがあった。走り出すとみんな止まっているわけだから、なんでも細工できる。冒頭で高層ビルから障害物や危険物とともに落っこちてくる看護師と9人の赤ん坊と1匹の犬をストレッチャーにならべてはいどうぞってやるのはヒーロー映画とはいえすごかった。看護師さんがギャー形相で絶叫しているのは笑った。男の子的にも周りがぜんぶ止まる速駆けと物質透過があればうれしいかなと思う。
SFの禁忌で過去の自分に会ってはいけないとか過去を変えてはいけないというのがあるが、そこに踏み込んでくるプロットをもっている映画がさいきん多い気がしている。
エンドゲームとかノーランのテネットもそんな話だったと思うが、過去に行くプロットもあらかた煎じられてしまったので芸を加えてメタ化やセルフパロディをしたりする。それがノーウェイホームや本作だろうと思う。
過去演者ににわかなカメオ需要に生じることで懐かしい人が出てきて話題につながるし、71歳のマイケルキートンがバットマンを演じることで、メタ化は懐古と同時に年をとってもがんばるぞの応援歌にもなっていると思った。
フラッシュはほかのヒーローよりも笑いへ振っていてエズラミラーもそれにこたえている。シャイアラブーフみたいに紊乱でゴシップ誌をにぎわす人で逮捕歴もなんどかあるようだが、ウォールフラワーの上級生の役やファンタスティックビーストでの暗い役など器用な印象があり、ここでの自分自身の二役も精妙にこなしていた。他キャストではSasha Calleという俳優が演じたスーパーガールがしぬほどかっこよかった。ショートヘアとスーツのフィット感と暗いキャラクターがヒロインを新生させていたと思う。
いろいろ考えずに楽しめる映画だが過去に戻るという構造は二律背反であると映画は言っている。こっち側のブルースウェインもあっち側のブルースウェインも過去を変えればすべてが崩壊してしまうぞと注意している。なぜならブルースウェインは両親をころされてしまったことによる憎しみをバネにしてバットマンになったわけである。両親をころされなかったらバットマンにならなかったわけである。ブルースウェインがバットマンにならなければ他のこともいろいろ変わる。どこがどう変わるというようなことではなく、なにもかもすべてがバラバラに変わる──というのびのびたも知っているタイムトラベルの基礎知識を図解してみせている。
ただしブルースウェインはじつのところ現世が崩れるから注意したというよりは、今の自分をつくったのは過去だから変えてはいけないのだというヒューマニズムの見地から諭したわけである。
なぜそのように考えるのかというとコミックヒーローたちはマルチバースの住人だからだ。今じぶんはこの世界でこの人生をやっているが、ほかにも何通りものじぶんが存在して、あらゆるパターンの人生がパラレルに同時進行している──という理屈の上に生きているからだ。
バリーアレンが速駆けして世界を変えてもほかのチャンネルのじぶんに成り代わるだけのことだ。そういうことなら、実存に立ち返って、今じぶんがやっているこの世界とこの人生を、しっかり生きることのほうが重要だ──とブルースウェインは言いたいのだ。
が、バリーアレンに過去を変えると大変だぞと諭す一方で、強引に止めはしなかった。どのみちやってしまう奴はやってしまうのだし、それが巨悪でなければ起こりうることを、なすがままにすることもひとつの達観だからだ。だからこっちのブルースウェインもあっちのブルースウェインもバリーアレンにやんわりやめとけとしか言わないしそれがとても大人に見えたのだった。
結局バリーアレンは自分の思い出のなかに母親がいる現世を納得するまでに成長を遂げるわけだが、彼のいってみればわがままによる時代遡行で世界がぐちゃぐちゃになってしまったわけである。かんがみれば自分でひきおこして自分でまとめる話だった。とはいえ新旧スターが顔見せするメタはやっぱり楽しかった。
アンディムスキエティ監督はホラーのmamaで注目されITで立身した。WBは次々と気鋭の監督にしごとを振っているがDC作品やマーベル作品というのは巨大プロダクト過ぎるので監督の色が出るわけではない。だけどできない監督には振らないのでやっぱり王道な仕上がりをする。毎度ながらDCやマーベルのクオリティ保証はすごいと思った。
あとバリーアレンの与太友にDerry GirlsのSaoirse-Monica Jacksonがいたのがよかった。
出せばいいってもんでもないけどラストはグー!
正直スーパーマンは顔見せだけで終わってるのがなあ。やっぱ、フラッシュはドラマ版の人も出すべきだったよなあ。
とはいえ、ラストのジョージクルーニーはグッときたね!マイケルキートンはスパイダーマンでは悪役やったりと大変だったね。でもそしたら、クリスチャンベールも出して欲しかった。
スーパーガールもドラマ版とリンクさせた方がよかったような、、、
内容的には、マルチバースの世界はみんな死んでお終いなの?その世界線をおさえたのは少しモヤモヤ。
トマトの缶詰一個で人類滅亡まで世界が変わるのに、トマト缶の列を変えてバッドマンが変わるだけってのも、まあご都合主義かな?
マルチバースのバリーがアホすぎる設定なのもなあ、ちょっとわざとらしい。
でも、物語としては面白かった!
あ、あと、アクアマンはやっぱり悪役にしか見えない。このタイミングで「ワイルドスピード」に出たのは賢明だったのかな?
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